2017年12月18日15:30に射手座の新月です
2014年末から始まった、射手座土星の時期が終わる、クライマックスのような新月です。
太陽と月は銀河の中心方面で輝き、水星・金星・土星と揃って射手座に集まるステリウムの新月。
これまで到達したことのない高みへと飛翔するかのような。
高い高いジャンプ台から思いきって飛び立っていくかのような。
まっさらな新しい大地に着地して、力強い一歩を踏み出すための、新しい時代が幕開けることを天の星たちが祝福する射手座の時間です。
今回の射手座ステリウム新月の2日後、12月20日に土星が山羊座へと移動し、12月22日に冬至を迎えると、ガラッと星の配置が変わります。
星たちが射手座から山羊座へと移り変わっていく6日間。
わたしたちはこの3年間でたっぷりと射手座を体験してきました。
射手座はわたしたちの意識を既知の世界の外側へといざない、視野を広げるように、より意識的に物事を見つめるように、可能性をひらくようにとうながす星座。
『これくらいでいい』と現状にとどまることを良しとせず、学び続け、世界へ飛び出していき、可能性を解放して、どこまでも広く自由に果てしなく活動することを好むでしょう。
2014年末から3年のあいだ、わたしたちはそれぞれの立ち位置において、なにかを新たに獲得し、なにかを学んで、新しい可能性へと自分を解き放ってきたかもしれません。
いま、その解放したものが、なにかしらの手ごたえを得て、次の段階へ進むときがきたのでしょう。
まもなく、これまでのあいだに学んできたことを、より実践的に使いこなして、世界に提供することになります。
あるいは、いまこのときに先行きが見えず、来年以降の見通しが立たない、自分がどうなっているのか、よくわからないという人もいるでしょう。
射手座は人に先見の明をもたらす星座ですが、この質が強く働く人ほど、そう感じるかもしれません。
星の動きでいうと12月20日に土星が山羊座に入り、来年5月に天王星が牡牛座へ入ります。
土星は先に山羊座に滞在していた冥王星に近づいていくことで、地上に大きな変容をもたらすでしょう。
また革命を引き起こす天王星が牡牛座に入ることで、わたしたちの現実レベルでの基盤や秩序や経済が変わっていくことが予測される時期です。
先見がすぐれていると、その変化の予兆を感じて『これ』と決めかねることが起こるかもしれません。
そのようなときはしっかりと起きていることを見て、なにが起こっても対応できるように、フットワークの軽い自分を整えておくと良さそうです。
進む方向だけなんとなく定めておいて、あとは流れに合わせて、考えすぎず、柔軟に、すばやく行動することで、心地よい立ち位置を見つけることができるでしょう。
自分の持っているものを惜しみなく使って、現実を創り出していくときです。
やってきたひらめきやイメージは即座に形にしていかなければ、夢のようにはかなく失われていくでしょう。
どれだけすばやく、やってきたものをつかみとり、形にすることができるか。
無理だ、むずかしいと放棄してしまっては、道をひらくことができません。
どこがむずかしくて、どのように工夫したら、それができるのか。
力が及ばないのであれば、それを補うだけの行動をどのようにできるのか。
いま目の前にある現実とどれだけ丁寧に向き合って、丁寧に整えているのか…すべてはそこから始まります。
なかなか腰が重くて動けないときは、しっかりと身体のメンテナンスをする必要があるかもしれないし、心が重くて動けないときは、感情を感じきることが必要かもしれません。
新しい一歩を踏み出すためには家族や仲間からの支えも必要でしょう。
自分自身を整えて、目の前の現実を整えて、そしてそこから自分の道をひらいていくときです。
わたしたちは誰もが自分だけの現実を生きています。
そこで起こっていることはすべて、わたしたちが日々なにを選択し、どんな行動をしているのかによって、自分自身で創り出しているでしょう。
選択のひとつひとつを、どのようにするか。
そして、この現実で起こることをどのようにとらえているか。
わたしたちの世界は、意識がどのように世界をとらえるかによって、いかようにも変わります。
物事の背景やしくみをより広範に奥深く理解し、それを見て、気づいていることで、わたしたちは自由に解き放たれるでしょう。
地球は太陽系の惑星のひとつで、太陽系は10万光年の直径を持つ天の川銀河のなかの、オリオン腕に位置しています。
天の川銀河は、お隣のアンドロメダ銀河や大マゼラン星雲などと共に、2億光年の直径を持つ、おとめざ超銀河団に属しています。
広大て深淵な宇宙の片隅を、たった数十年の瞬きするような命で駆け抜けるわたしたち。
いま、ここにいる、奇跡のような時間を、どのように使って生きましょうか?