2017年10月10日22:21に木星が蠍座に入宮(イングレス)します
そこから2018年11月8日まで、およそ13か月かけて木星が蠍座を通過することになるでしょう。
占星術における木星の通過は、黄道上のその星座のテーマに恩恵と快適さをもたらします。
木星が通過する期間、その星座のテーマに関してはスムーズに進みやすく、意図を容易に実現できるでしょう。
【人生において、もっとも重要な本質が何であるのかを理解する】というのが、蠍座の木星期のテーマです。
自分が何者であり、何を求めていて、何をしようとしているのか……それを理解するかもしれません。
それを知るためには人生で起きている表面的な事柄だけではなく、その内側で働いているものをしっかりと見る必要があるでしょう。
いつも無意識にしている行動や選択や反応を注意深く観察することで、自分自身の内面の動機付けや心理パターンが明らかになります。
これまで見過ごしてきた自分に気づくことによって、さまざまな謎や秘密が紐解かれていき、そこからなにかしらの真実を垣間見ることができるでしょう。
蠍座の木星期の恩恵を活かすためには、毎日をぼんやりと漫然と過ごすのではなく、当たり前だと思っていること、無意識でやっていることに対して、気づきを向けて、疑問を持つことが必要かもしれません。
どうして、このようなことが起こるのだろう。
どうして、こんな反応をするのだろう。
そう感じることが、秘密の扉を開く第一歩。
その扉を開くために必要なものは強い好奇心と探求心。
集中力と洞察力。
それらがわたしたちを物事の真相へと導いてくれるでしょう。
この13か月の間は、どんなことであっても、しっかりと掘り下げていくことが大切です。
そのためには強い意識をそこへ向けることが始まり。
「真実を知りたい。隠されたものを明らかにしたい」という欲求が、より深みへと、わたしたちをいざなってくれます。
これは、自分自身の学びや技術や仕事をより深いレベルへといざなう起爆剤となるでしょう。
より専門性を掘り下げて、深い叡智を身につけることのできるときです。
蠍座は本能的な感情による理解と関係する星座なので、時にマインドを超えたところから、ふと直感が訪れることもあるでしょう。
いつもより洞察力が高まりやすいので、人の心の揺れ動きや物事の動機付け、どのように世界が動き、人が動いているのかという、目には見えない感情の流れを読み解くこともできます。
それを知ることは大きなプラスとなり、これまでうまくいかなった物事や関係性の秘密を紐解くことができるでしょう。
木星は個人により多くの体験と知識を取りこむことを助ける惑星です。
成長、拡大、発展の象徴であり、わたしたちが意図したものを広げることを助けてくれます。
ただし、「成功の星」というわけでは決してありません。
怠惰にダラダラした時間を増やす、美味しいものを食べ過ぎて体重を増やす、ルーズさを増長させて遅刻や欠勤を増やす、ラクして稼ごうと横柄さや邪さを増やす、病気の因子を拡大して病状を増やす、といったことを起こす可能性もあるので、あくまでどこに意図を向けるのか、ということが大切です。
蠍座の得意分野である「洞察力」「集中力」を増やして、専門性を極めたり、「カリスマ性」を増やして、仲間に影響力を広げたりといったこともできますが、木星の傲慢さが増長すると、他者との間でパワーゲームやコントロールの問題を起こすこともあるでしょう。
個人のホロスコープにおいて木星が通過するハウスは、いま、まさに成長していこうとする分野を示しています。
毎年その時々の木星の位置を確認しながら、意識的に、そこを育てようとすることで、わたしたちは自分自身の資質を大きく成長させることができるでしょう。
蠍座の木星が個人のホロスコープ・チャートのどこを通過するのか、そしていま、まさに発展しようとしているテーマがなんであるのか確かめて、ご自身の成長の糧にしてみてください。
蠍座木星が教える運気発展のテーマ