2017年3月12日23:53に乙女座の満月です
春分の直前、太陽が12星座をひとめぐりする、ゴール寸前の満月。
太陽が魚座を通過するこの時期は、『終わらせていくこと』『収束させていくこと』が大事なときです。
まもなく始まる新しい12星座のめぐりに向けて、残しておきたいもの、引き継ぎたいものだけをしっかりと選んで、不要なものはすべて手放しておきましょう。
いまのフィーリング、いまの自分にとって、もう古くて、ピンとこなくて、つながりを感じられないものは、どんどん手放しておくと、軽やかな心身で次の流れに入ることができます。
いま、このときに必要だと感じられないものとはここで終わりにして、シンプルに、瞬間、瞬間の心地良さを味わうとき。
外側にある【なにか】ではなく、自分自身の内側に、寛ぎを見出していく満月です。
◆自由に自分を表現しながら社会と共存する
射手座の上昇宮ではじまる満月です。
2014年12月から2017年の12月まで、土星が射手座に滞在しています。
土星は29.5年かけて黄道の12星座上をめぐりながら、その過程において、各星座のテーマをしっかりと現実のなかに落としこんでいく働きのある惑星。
チャートの土星について
http://ameblo.jp/light-side/entry-12189749669.html
射手座に滞在している土星は、この3年のあいだに、わたしたちが視野を広げて、可能性をひらき、自由な心の在り様を社会のなかで表現することをうながしています。
射手座は人間と馬のふたつの身体を持つケンタウロスがシンボル。
この星座はまず、わたしたちの野生を解き放ち、世界は広く、個人にとっては計り知れないほど大きな可能性がある、ということを認識させます。
そして次に、わたしたちの内にある才能と個性とを自由で自在に表現しながら、それらを社会のなかで共存させていく道を見つけ出していきます。
【わたしたちは誰かに縛られることなく、好きなことを自由に表現しながら、社会と共存して、そこで生きることができる】
ある種の理想ともいえる、そのような生き方を実現させるのが射手座です。
それを実行するためには、馬の野生…視野を広げて、自由に自分を思うままに表現する力と、人間としての知性…世界のしくみを理性的に理解して見識を広げる力との、両軸が働いている必要があるかもしれません。
自分自身に深くコミットして、内にあるものを理解すると同時に、世界全体のなかから自分にふさわしい居場所や役割を見つけ出す。
そのために世界を旅して、全体を眺めて、試行錯誤を繰り返しながら実行していく力も射手座の才能です。
土星が射手座から退出する12月まで、残り9か月のあいだに、まったく負荷のない、ありのままの自分でありながら、心地よく社会と共存できる場所あるいは方法を見出しておきましょう。
12月に土星が山羊座に移動すると、わたしたちは見出した『その場所』にとどまり、そこで成果を上げていく流れに入っていきます。
◆『わたし』を生きる
パッケージ化された世界の殻を破って、もっと総合的に自分自身でいられる人生を構築していくときです。
未来に向けて可能性を解き放ち、眠っている才能を叩き起こして、もう起きる時間なのだとベルを鳴らしましょう。
自分の才能のすべてを解き放たずに、全身のすべてを使って表現せずに、情熱を燃やし尽くすことをせずに、果たしてわたしたちは、心から本当に満足して生きているといえるのでしょうか?
心身が熱く満たされる充実感と共に、わたしは自分でよかった、今日も本当に素晴らしかったと、心から深く感じて一日を終えること。
たとえ、いま、なにがあろうとも、まったくの悔いの一片もないような、きらめきと共に生きる。
そんな生き方を自分に対して提供できるのは、自分だけです。
特別ななにかを持っているからとか、たくさんの物に囲まれているからでは決してなくて。
わたしたちが本来求めている心の豊かさとは、とてもシンプルで、軽やかなもの。
わたしが『わたし』を生きる。
持っているすべてを表現して、世界に差し出し、その光で世界をほんのすこしだけ豊かにすることができたとき。
なんの駆け引きも計算もなく、シンプルに自分を貫いているとき。
わたしたちは心の内側で深く寛ぎ、特別ななにかではなくても、深く充足するのでしょう。
◆とてもシンプルな至福の人生
なにかを得たから充実するのではなく、自分であるからこそ、充足するということ。
わたしたちが本当にほしいものは、安心できる場所は、愛も豊かさも才能もきらめきもすべて、自分の内側だけに存在しています。
外を探しても、どこにもないから。
自分を見つめて、手放して、磨いて。
本当にとてもシンプルな、『自分がいつも自分から離れずにいる』という生き方を貫くことが、わたしたちにとって、なによりもの至福なのだと告げているような、乙女座の満月です。