![みずがめ座](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/194.png)
太陽が春分点に至る直前の水瓶座と魚座の季節は、未来に向かって、夢や希望の種を打ち上げる時期。
『なにか』がはじまる前の、混沌のなかから、その『なにか』を見つけ出していくとき。
春の萌芽に備えて、大地が地中で養分を豊かに熟成させるように。
心のなかの混沌を、ゆっくりゆっくりと練り上げて。
さまざまなものを手放して、土壌を浄化させる光の季節。
わたしたちの魂が深いところから目醒める冬の新月です。
◆内側に溜まったエネルギーを最適化する
12星座の終着点、魚座の終盤からはじまる新月です。
12星座の旅路は、魚座が最終航路となりますが、わたしたちはここで、次の新しい牡羊座のはじまりに備えて、純粋な光の存在へと帰着していきます。
美しく咲き乱れた花が、やがて枯れ落ちて、みずからの痕跡をたった一粒の種に凝縮して残していくように。
もっとも純粋な一滴だけを抽出する、冬の新月。
わたしたちは人生のなかでさまざまな経験をくり返し、出会いと別れから、時代と土地から、影響を受け取って、日々変化し続けている存在です。
そして、いつしか影響によって偏った思いや思考を抱えこむようになりますが、誰もが生まれたときは純粋な存在でした。
日々のなかで溜めこんだ思いやこだわりを手放して、光に還していくときです。
わたしたちの内側には日々生じながらも形にならず、潜在化しているエネルギーがたくさん溜まっています。
諦めてしまったこと、隠してきたこと、気づかないふりをしたこと、感じないようにしてきたこと……円滑な関係や社会生活を送るために、わたしたちはさまざまな手段を講じて、生じそうになったエネルギーを抑え込んできました。
あるいは本能が求めている基礎欲求さえも、気づかず、見ないフリをして、他の代償行為にすり替えていることもあるでしょう。
日常に生じるズレや隙間や小さなフラストレーションを、パソコンのデフラグをするように、最適化させるときです。
魚座はこの『デフラグ作業』を、アートや瞑想を通しておこなうことが得意な星座。
描いたり、歌ったり、踊ったりすることで内面に溜まった感情を表現することで手放し、あるいは瞑想を通して、内側の状態に気付き、見守っていきます。
森や海や空を感じる場所へ出かけて、大地に足をつけて歩くことで、内側のエネルギーを天地に還すこともできるでしょう。
そのようにして意識的に『デフラグ』をおこなわなければ、この時期は非常に眠くなったり、甘い物や刺激物を欲したり、飲み過ぎてしまったり、集中できず散漫になってしまったりするかもしれません。
身体が膨張しやすく、なにか決めたくてもなかなかすっきり決断できず、腰が重くなることもあるでしょう。
しかし、それは長くは続きません。
人の多い場所から離れて、静かな自分のスペースを確保しながら、内側のエネルギーを地球に還しているうちに、新しい流れがすぐにやって来て、次の時代へとわたしたちをいざなっていくでしょう。
◆本当に求めている、たったひとつの望み
新月が12ハウスに入るこの時期は、新しい活動をはじめるための土壌を整えるときです。
いつもより感受性が強くなりやすく、さまざまな思いや影響を入ってくるときですから、どこで誰と過ごすのかは、いつも以上に重要。
わたしたちはお互いに同調し、影響を受け合う存在ですが、相手の意志や感情を深くキャッチするときです。
そこと同化しすぎないように気を付けて、内側で起こっていることを観察していきましょう。
どんなときにどう反応して、どこからその感情や思考が湧いてくるのか、どのように対応しようとするのか、自分に対する発見があり、理解が深まるときです。
その時々に自分の心を占めている思いがどこからやって来て、どのようにして生じたものなのか……その思いのなかにある【本当の望み】を見つけることが、自己浄化につながります。
わたしが『それ』をしようとしている、その背後にある【本当の望み】はなんでしょう?
自己理解。
自己共感。
そして自己浄化。
わたしたちが日々の営みをくり返しているなかで、本当に求めている、たったひとつの望みに自分自身が気づくことで、わたしたちの未来の扉がひらかれるでしょう。
◆わたしは、わたしをあきらめない
大きなひとつの時代が移り変わりゆくなかで、過去のさまざまな出来事から生じた『思い』と決別し、いまの自分が求めている本当の目的を思い出すときです。
【そして、それがたった一粒の、未来に受け継がれる光の種となる】
自分に対して偽りや不和感を生じさせているものから目を逸らさないで。
眠らないで。逃げ出さないで。
『わたし』を探求し、あきらめずに、実行する。
ストイックでとても純粋な、冬の新月です。