2016年9月17日04:04に魚座の満月です
未明から明け方にかけて半影月食となる満月。
繊細な魚座の月に、幻想的な半影月食が重なって、無意識の領域のぼんやりした部分が浮かび上がる感じがあるでしょう。
すでにこの影響を受けて、ここ数日、ボーッとしたり、身体がむくんだり、うっかりや思い出せないが増えたり、やたら眠くなったり…といったことが起こっていた人もいるかもしれません。
あるいは心の傷がうずいたり、ある感情がふいに浮かんできたり、迷いや葛藤が生じたりすることもあるでしょう。
半影月食の魚座の満月が、普段気づかずにやり過ごしている【心の澱】を深いところから浮かび上がらせて、それらを掬い上げることで浄化させようとしています。
日々の生活でわたしたちは少しずつ傷つき、ストレスや行き場のない感情を溜めこみます。
そんな【心の澱】を丁寧にクリーニングして、晴れやかに秋分を迎えましょう。
◆飛び立つために、スペースを空ける
卒業する前や引っ越しする前に、わたしたちは立つ鳥が跡を濁さないように、しっかりと片づけをしていきます。
いま、わたしたちはこれからますます変わりゆく時代を前にして、新しく飛び立つときがきたのでしょう。
新しい一歩を踏み出すために、ここまで引きずってきた荷物の中身をひらいて、いるものといらないものを片付ける時間です。
現実的な物質の荷物と、心のなかにある精神的な荷物と、その両方を仕分けて、片付け、クリアに軽やかになっていくとき。
『これからわたしたちは新しい時代へ旅立ちます』
仮にそう聞いたとしたら、そこへ持っていきたいものはなんでしょうか?
もういらないな…と感じるものは、なんでしょう?
部屋のなかにあるあらゆるもの、クローゼットや棚や押し入れのなか、パソコンやスマホのデータまで、いるものといらないものを分けて【スペースを空けること】が重要です。
いつでも動けるように、軽やかに飛び出せるように、新しい役割や目的がいつ入ってきても良いように、スペースを充分に空けておきましょう。
◆もっとも普通で、だからこそ特別なこと
海王星が魚座に入宮した2012年2月以降、わたしたちの過去から持ち越してきた感情やパターンやカルマが解放される時期に突入しています。
今回の満月では特に集合体の解放や浄化に焦点があたるでしょう。
そのため、特に何かが起こったというわけでもないのに、なんとなく、心地悪いような、間違っているような、このままではいけないような感じがして、落ち着かないことがあるかもしれません。
あるいは眠くなったり、ぼんやりしたり、なにかが身の内を行き交うような不快さがあったりするけれど、その理由や原因がよくわからない…そんな曖昧な感覚こそが解放のしるしです。
この時期にわたしたちが意識したいことは、しっかりと自分を整えること。
不快さをごまかすために食べたり、飲んだり、寝たり、気を逸らしたりすることではなく、自分を律して、意識的に整えることが大切です。
ちゃんと起きて、活動して、まっすぐに立ち、日々の営みを丁寧にこなして、自分自身を美しく調律する。
疲れている身体を適切に休ませて、健やかな身体になるようにメンテナンスし、不快なエネルギーがあればちゃんと発散させて、思考や感情に支配されない、クリアな心身を作っていく。
日々の丁寧な営みが蓄積された過去のカルマを浄化させて、周波数を整えていきます。
もっとも普通で、だからこそ特別なこと。
漫然と掃除するのではなく、心をこめて磨き、忙しくなにかを考えながら食事するのではなく、舌と喉を流れ落ちる感覚まで味わいながら食べる。
心がいつも自分から離れずにいれば、不要な澱がどんどん流されていき、おのずとすべてが整うでしょう。
シンプルに、細やかに、丁寧に。
どんな行為でも始まりの瞬間から、最後の一息まで意識の糸が途切れないように。
【集中する】
あらゆる営みを丁寧に集中して行えるように、日々の暮らし方や自分の在り様を、本当に必要なものだけにシンプルに絞りこむことが、軽やかに生きるコツといえるでしょう。
◆重さから、自由になる
慌ただしく、複雑で、情報が氾濫し、めまぐるしく変わる時代を自在に生き抜く力を発揮するときです。
シンプルであること。
軽やかで柔軟であること。
心身を整えて、充分にスペースを作る。
目の前にやってきたことに、しっかり集中して持てる力を注ぎこみ、終わったらあとには何も残さない。
重さから自由になることで、どこへでも飛んでいける。
荷物も鎧も脱ぎ捨てて、軽やかな心身を手に入れる、魚座の満月です。