
12星座がひとめぐりした最後の魚座の新月で、部分日食が起こります

東京では10:13頃から欠け始めて、最大の食が新月タイムを過ぎた11:08頃。
今回は全体の1/4ほどが欠ける部分日食ですが、その影響は次に同じ地域で日食が見られるまで続きます。
次に日本で部分日食が起こるのは3年後の2019年1月6日。
ちなみに前回は大きな話題となった、2012年5月20日の金環日食です。
この2012年5月頃に掲げたテーマが、これまで4年弱に渡って展開されてきたことでしょう。
2012年5月はヴィーナス・トランシットもあり、わたしたちの大きな意識の変換点となった時期です。
そしていま、また、この起点から新たな志を抱いて、進むときがきています。
この部分日食となる新月は、これから3年間、2018年末頃まで、どのように過ごすのか、という意図をしっかりと持ちたいとき。
曖昧な気持ちでいると、曖昧なままに。
方向を定めると、そのとおりに。
先のことはわからないけれど、自分の内側でしっかり中心とつながり、意図を持つことで、そちらの方へ未来が築かれていくでしょう

■心と身体が静けさと空(くう)を求めるとき
魚座に星が集まる今期は、いつも以上に感受性が繊細になりやすく、無自覚のうちにさまざまなものをキャッチしやすい時期です。
他者やスペースとの境界が曖昧になりやすく、気づかないうちに言葉にできるものとできないもの、目に見えるものと見えないものの両方の影響を受け取ってしまうことがあるでしょう。
疲れやすくなったり、眠くなったり、ぼんやりしたりするのは、そのサイン。
よく寝たはずなのにあくびが続けて出たり、どうも集中できなくて落ち着きがなくなったり。
そんなときは外側とのつながりを遮断して、瞑想的に自分の内側の安全なスペースとつながって過ごすと良いかも知れません。
どんなものであれ、つながったものの影響が深く入りこんでしまうときです。
どのような情報や感情や思念とつながるのか、よく吟味する必要があるでしょう。
できる限り人為的でないもの、天然自然のものとつながることで、本来の生体エネルギーの流れを取り戻せるかも知れません。
たとえば空や森や木々や風、川の流れや海や宇宙などを感じる心地の良い場所。
そういったところで日常のなかで溜まったさまざまな感情や思念を解放していきましょう。
自分を手放して、ゼロに還ることで、不要なものが抜け落ち、代わりにイマジネーションやインスピレーション、イントゥイションといったものが訪れやすくなるでしょう。
それらの純粋な直感は、これからの時期を過ごすための大きな助けとなります。
出かけることがむずかしいときや時間がないときは、PCやスマホやテレビの電源を落として、静かなキャンドルナイトで過ごしたり、お風呂にお酒とお塩を入れて浄化をしたり、外から入ってくる情報を遮断してゆっくりと自分の呼吸をカウントしたりするといいかも知れません。
心と身体が、静けさと空(くう)を求めているときです。
魚座の時期はそれが得られないと、無意識のうちに肉体的な快楽…食べる、呑む、寝る、性欲、なにかに夢中になるといった行為で、澱のように溜まったものを発散しようとする傾向があります。
自分の心と身体の状態をよく見て、必要なものに気づくことからはじめていきましょう。
■いつか誰かの願った夢が、いまここにあるように
身体と心から余分なものを全部落として、そこに残った大切なものがなにか、確認するときです。
魚座の季節は、占星術における1年の終わり。
これまでの流れを終わらせて、次の春分からの新しい流れをはじめる準備のときです。
それに加えて、今回は部分日食スペシャル。
これから3年のあいだに大切にしていきたい価値がなにか、進んでいきたいところがどこで、どのように表現したいのか……純粋な自分の本質を絞りこんでいきましょう。
わたしたちが毎日さまざまなことを学び、体験するのは、より成長するため。
先人の残した知恵から学び、それをなぞらえて実践し、過去を超えて、またそれを軌跡として日々刻んでいます。
過去に誰かが試行錯誤しながら、惜しみなく絞り出したものを、さまざまな形で恩恵として受け取っているように。
わたしたちはいま、この場所で、このときに、より自分たちの住まう世界を、また自分自身を、すこしでも心地よく、美しく、豊かで快適にするために生きています。
それをより洗練させるために、余分なものを払い落とし、本質とだけつながる必要があるのでしょう。
誰もが内側に秘めている、見果てぬ夢を果たしていくときです。
いつか誰かの願った夢が、いまここにあるように。
いま、ここでわたしたちの見ている夢が、いつか誰かの現実となるのでしょう。
■いさぎよく、きっぱりと
わたしたちの内に秘めた意志は、花がこぼれ落ちたあとで地に散らす種子のように、はかない輝きを放ちながら、大地に芳醇なうるおいを与えていきます。
絶えずめぐり、いまここを精一杯生きながら、変化して、次の流れにバトンを渡す。
立つ鳥が後を濁さないように、いさぎよく、きっぱりと。
悔いがないように常に自分の本質とつながって、真直に生きていく。
めぐりゆく命の営み。
螺旋のように回転する、わたしたちの生の輝き。
わたしたちはみずからの光を地上の隅々にまで広げ、世界をより美しく豊かにするために生きています
