2015年7月2日11:19に山羊座の満月です

2015年はどんどん自分の本質が明らかになっていくとき。
夏の始まりのこの満月も、自分らしさを深めることをうながしているようです。
わたしたちが【自分】だと思いこんでいるものの大半は、自分以外のもので作られています。
無限の可能性をもって生まれたわたしたちは、成長の過程において、その能力の大半をいまの時代、この環境に適応するために封印していきます。無自覚のうちに。
しかし時代は移り変わり、個性を解放することが必要ないま、生き残るためにかつて封印したチカラをひらくときがやってきました。
その封印を解くには多大な勇気がいるでしょう。
そのチカラを封印している「のり」は、罪悪感や羞恥心、失敗パターンといったものたち。
かつて、そのチカラの一部を発揮して、親や先生から怒られたり、失敗したり、友達から笑われたり、他の人がそれをしているのを見て『あれは良くないことだ』と学習したりしたものたち、です。
そのチカラを使ったらいけない、怒られる、笑われる、変だと思われる…という思いがそこについてまわります。
そして、その奥には『おかしなことをしたら、このコミュニティ、集団から追い出されるかもしれない』という恐怖が張り付いているのでしょう。
人間の帰属欲求は、生存欲求を上回るといった心理学者がいましたが、わたしたちにとってどこにも帰属がない状態は本能的なサバイバルの恐怖と直結します。
しかし時代は移り変わり、いまは水瓶座の時代

ひとつの正しい雛形を全員が踏襲することで社会的コミュニティを形成する前時代は終焉を迎え、これからは本格的に個々が本来の生まれ持った魂の生き方をすることによってのみ、全体がおのずと調和する時代が始まります。
多種多様な生物たちがそのままの姿で共存し、循環する世界。
前時代を生き抜くために、わたしたちの祖先が強固に封印したチカラをいまこそ解き放ち、ファミリーツリーを進化させるときです!
自分自身が何者で、どのような価値観、自意識を持っているのかということを、わたしたちはひとりでは知ることができません。
わたしたちがそれを知るのは、他者のそれに触れたとき。
他者の心に深く分け入り、その意識の内にある琴線に触れた瞬間。
わたしたちは他者の深い意識に触れるほど、自己存在が深く目醒めるようにできていて。
それゆえに人と深く関わることは、良いことばかりでなく、自分の醜さや弱さやズルさにも気づかされる機会ともなるのでしょう。
山羊座の満月が冥王星と共に4ハウスに入るこの時期は、他者という鏡を通して発見した自分自身の内面と、深くどっぷりと向き合うときです。
受け入れたくない自分が出てきたときこそ、それに翻弄されないように気をつけて。
いまの『わたし』を作っている、あらゆる経験や知識。
生き残るために隠し、封印してきた、さまざまな可能性。
いかにいまの自分が過去からのパターンや体験に支配されているのかに気づくこと……これが今回の満月の大きなテーマです。
自分の内側に見たくないものを隠していたり、自分をジャッジしたりしていると、それは対人関係のなかに表れます。
苦手な人が増えたり、誰かをジャッジしたくなったり、いつもうまくいかないパターンが繰り返しやってきたり。
わたしたちはおたがいに関わり合うことで霊的に成長する動物です

他者の中に見出す自分の影に翻弄されないように、高い意識でそれらをしっかりと受け止めていきましょう。
この夏は濃厚な関係のなかで、自分のパターンに気づき、それらを受け入れることで新たな可能性に目醒めるかもしれません。
関係のなかで同じパターンや思いを繰り返さないコツは、自分の恐れや執着や否定感に気づいたうえで、それらの感情と同化せずに、ただそこにあるそれらを眺めること。
もし、わたしたちが成長を望むのであれば、他者を心から信頼することがカギとなるでしょう。
相手を警戒して斜に構えたり、「きっとこうに違いない」と決めてかかったり。
愛すること/愛されることに恐れを感じていたりすると、他者と深くつながることがむずかしくなって、ますます自分の可能性を閉じてしまいます。
熱く語り合い、深く共鳴しあう仲間の存在こそが、自分自身の魂を解放してくれるでしょう。
それは情熱をともなった、大いなる歓びです

大きなエネルギーが満ちている、この満月からしばらくのあいだは、それを魂の求めているほうへ創造的に使うことが大切です。
ありあまるエネルギーが暴発すると攻撃的になったり、他者が気になったり、調子が悪くなったり、事故やトラブルにつながったりするかもしれません。
いまの『わたし』 を作っているものの正体に気づいて、生き残るために切り離してきた、魂の一部たちを両手でかき集めて。
あれもこれも、この現実のなかで生きるために不要だと思いこみ、隠してきたもの、排除してきたものこそが、『わたし』を完成させる最後のピースでした。
わたしが受け継いできた、この身体に宿る、ありとあらゆる可能性。
いまここ、この土地において、自分のすべてで生きることが、世界を調和に導く最初の一歩となるのでしょう。