木版画-福智仁英ブログ-「LIGHT MADE SHADOW」 -3ページ目

「ラジオ番組の収録」

今日は太田さんのラジオ番組「太田裕実の風の帰る場所」の収録日。
午前中はラジオで流していただく音楽をぼんやり考えていた。

今はのほほん工房でCD制作に参加しているものの音楽はまったく創っていない。よって10年ぐらい前に作曲したデモから3曲選んだ。

あらためて聞くとあまりの曲の稚拙さにまた新曲を作りたくなる…

合わせて影響を受けた音楽を流していただくのだが、
単純に影響を受けた音楽を並べただけでも膨大な量になる。

迷いながら絞り込んだ10曲は以下の通り。

1、クラフトワーク/ヨーロッパ特急
  「ショールーム・ダミー」
2、YMO/テクノデリック
  「ライト・イン・ダークネス」
3、坂本龍一/音楽図鑑
  「セルフ・ポートレイト」
4、ザ・ビートルズ/ラバー・ソウル
  「イン・マイ・ライフ」
5、Lake & Palmer Emerson/Brain Salad Surgery(恐怖の頭脳改革)
  Karn Evil 9: 1st Impression, Pt. 2(悪の経典9)
6、ピンク・フロイド/狂気
  「アス・アンド・ゼム」
7、Black Sabbath/Black Sabbath, Vol.4
  「Changes」
8、Squarepusher/Go Plastic
  「I Wish You Could Talk 」
9、The Bad Plus/Give
  「And Here We Test Our Powers Of Observation」
10、Aphex Twin/Come to Daddy
  「Flim」

…とまあ、その中から2曲をさらに選んだ。
でも何を選んだかは本放送のお楽しみにしてください(笑)

で、太田さんと13時前に待ち合わせして13時半から収録が始まる。最初に打ち合わせがあると思いきや、いきなり本番なので慌てました。表舞台が苦手でどちらかと言えば属性的には闇に隠れてひっそりと生きていたいくちなのです(笑)


でもまあ、太田さんと世間話のようにお話をしているとあっという間に収録が終わってしまいましたし、いい経験でした。

ラジオでは作曲した曲も収録していただいているので是非ネット配信で聞いてみてください。

番組は前編と後編とがあって前編が版画のお話。後編が音楽のお話です。

今週の金曜日にネット配信が始まりますのでその時にまたお知らせをしますね。

FM局は北海道総合放送株式会社「FMしろいし With-S」
番組は「太田裕実の風の帰る場所」です。

「レイチェル・カーソン」

 子どもたちの世界は、いつも生き生きとして新鮮で美しく、驚きと感激にみちあふれています。残念なことに、わたしたちの多くは大人になるまえに澄みきった洞察力や、美しいもの、畏敬すべきものへの直観力をにぶらせ、あるときはまったく失ってしまいます。
 もしもわたしが、すべての子どもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中の子どもに、生涯消えることのない「センス・オブ・ワンダー=神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。
 この感性は、やがて大人になるとやってくる倦怠と幻滅、わたしたちが自然という力の源泉から遠ざかること、つまらない人工的なものに夢中になることなどに対する、かわらぬ解毒剤になるのです。

これはレイチェル・カーソンの最後の著作「センス・オブ・ワンダー」からの引用。

レイチェル・カーソンは1960年代に環境問題を告発した生物学者。アメリカ内務省魚類野性生物局の水産生物学者として自然科学を研究していた。当時は州当局が積極的に散布していたDDTなどの合成化学物質の蓄積が環境悪化を招くことはまだ顕在化しておらず、その啓蒙活動を行った彼女の意義は大きく、1962年に発表した「沈黙の春」は環境保護を支持する大きな運動を世界的に広げた意味でも有名。

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 今日の午前中はアップル健康堂(西区西町北5丁目2-13ミレニアムハイツ105電話011-664-7208)で気功を受けてから、ちいさなえほんや「ひだまり」(札幌市手稲区新発寒3条4丁目3-20電話011-695-2120)にいく。そこでこの本を購入した。
 レイチェル・カーソンの自然に対する真摯な眼差しは科学者としての裏付けと子どものような澄んだ洞察力を合わせ持つ。唯物的な価値観に流されつつある昨今では貴重な著者だとおもう。

 振り返れば昔は欲求に振り回されスポーツカーを乗り回したり、電化製品や楽器を買いまくったりしていた。いまでも完全に収まったといえないかもしれないが、無駄な資源を浪費したという経験がしっかりとある。
 または仕事に終われて次第に目を曇らせ、自然という力の源泉から遠ざかってしまったり、余裕がなくなって他者を独立した人格としてきちんと対応できなくなった経験もある。
 それらの経験があるからこそ、これらの言葉が身に沁みてくるのかもしれない。

つくづく、自分の事として受け止めて変わっていくしかないのだともおもう…

 この日は「ひだまり」の代表の方にのほほん工房の「ハッピーライフ」サンプルを差し上げた。のほほん工房の説明をしながら本を読んでいただくとその場で賛助会員になっていただいたのでお礼を言って立ち去った。

 それから道立近代美術館「空海マンダラ-弘法大師と高野山」を見に行った。日曜なのでかなり混んでいたが見応えがあった。ギャラリー土土(どど。中央区南15西15-2-10)でも佐藤国男さんの木版画が展示していたので足を運んだ。宮沢賢治の世界を好んで表現している作家さんだ。ギャラリーの方と話をしたり、陶芸家の松浦圭太さんのアトリエも見学させていただいた。素朴な味わいのある作品だった。

最近は気になる出会いや繋がりが多くなってきた気がする。

「さてボチボチやりますか」

5月17日木曜日
今日は朝から江別セラミックセンターに行って陶芸。この日は3点ほど制作した。前に制作した素焼きが出来上がっていたので持ち帰った。それから札幌に帰って図書館と区役所に寄る。郵便局に行ってインタビュー記事と表紙が載ったのほほん工房の発行している雑誌「ハッピーライフ」を母に送った。そして夕方から気功を受けに地下鉄に乗った。この日は反応がかなりあったので今後の身体の変容が楽しみ。帰りに宗教の方が寄ってきたのできっぱり断った。不自由な身体を引きずっていると宗教に誘いたくなるようだ。そして太田さんからラジオ出演の依頼を受けたけど2回分の収録みたい。でも一体何を話せばいいのだろう…

5月18日金曜日
午前中は電動車椅子のサッカーチームリーダーをしている友達に電話をする。彼の病名はキンジストロフィーで今は自宅で車椅子生活をしている。昔は一緒に音楽をした仲でもあるから活動的なのはよく知っている。AV女優から哲学の話まで幅ひろい話題に付き合ってくれる頼もしい奴だ。サッカーの練習日が毎週木曜日で6月には試合があるという話。取材を申し込んだら快く引き受けてくれた。
↓サッカーチームのHP
http://www15.ocn.ne.jp/~freecrew/index.html


それから小樽の美術館ににいく。前から見たかった一原さんの版画展「一原有徳 版の魔力 96歳のドローイングとともに/同時開催:新収蔵品展」
↓小樽美術館
http://www6.ocn.ne.jp/~otarubij/exhibition.html


有機的に絡み合うモノトーンの抽象造形に惹き付けられる。計算ではなく、どれだけ無の存在になって成し得たか、精神意識をどれだけ物質化できたか、その痕跡が作品に濃密に漂っていて圧倒してしまった。
芳名帳にはギャラリーたぴおのオーナーの名前が書いていた。ついさっきまでいらっしゃったようだ。
昼は小樽の初代でラーメン。スープがこってりして美味しいが中年の腹には厳しい。それから札幌に向かい手稲区新発寒にある小さい絵本屋「ひだまり」を探す。佐藤國男木版画 賢治の世界展を行っているからだ。小さいというだけあってなかなか探しても見つからない。しばらくしてやっと民家の中から見つけた。
↓ひだまり
http://blogs.yahoo.co.jp/ehonnomotyadaisukida/folder/419599.html


しばらく店の方とお話して民家を改造した小さな店内をじっくりと見回すとレイチェル・カーソンや金子みすずなどしっかりした本がたくさんあったのでお店のこだわりを感じた。すっかりお店が気にいったので木版画のおすすめ絵本を探してもらった。たくさん絵本を眺めていると創作意欲が湧く。その中から気にいったものを購入した。
「あおい やまいぬ/マーシャ・ブラウン」
「ヤマネコ毛布/山福朱実」
「人魚夜話/名嘉睦稔」
「蜘蛛の精/名嘉睦稔」
絵本じゃないけど「金子みすず全集」
財布がちょうど空になったけどいい買い物だとおもう。
今度「ハッピーライフ」と作品の写真を持ってくるのを約束してから帰った。

最近なんとなく、お尻に火がついているような気配はかんじるのだけど。これから気を引き締めて少しずつ仕事を片付けて行きたいですね。焦りは禁物です。

「裸婦デッサンのアップと日記」


久々に裸婦デッサンをアップします。

モデルさんが4月から変わったのでまだ描き慣れていませんが、新しいモデルさんは若くてかわいい方なので少しときめきをおぼえながら描いています(笑)でも、身体のスタイルがよく華奢なかんじなので全体を捉える事に苦労していますね。

いつも裸婦を書くときは母性のイメージがかなり強いのですが、純粋に異性のイメージで観る事が苦手なようです。…ってなんだか分かりくい文章ですいません。

では、前回のように日記です。

5月11日金曜日
午前中は購入したキーボードスタンドが届く。少し高かったが折りたたみが出来るので持ち運びを考慮した。道具は納得の行ったものを揃えたほうが後々迷いがなくてすむ。近所の楽器店で2段にするオプションとキャリングケースを合わせて見積もりをしたらおよそ4万円なので通販で3万円で購入。
https://www.roland.co.jp/products/jp/V-Stand/index.html
それから紛失した身体障害者手帳を警察までとりに行った。拾ってくれた方に感謝。都会も捨てたものじゃないな。でも、この前に新しく申請したばかりなので少し複雑。午後からLPガスの点検があるので本を読みながら待つ。あまりガス屋さんがこないのでお気に入りの破れたジャケットを縫う事にした。生地が厚くて針を2本折る。仕方がないのでペンチで勢いよく針仕事しているとガス屋さんが到着。友達の欽ちゃんも来てくれたのでのほほん工房へ案内してから飲みに行った。

5月12日土曜日
午前中は欽ちゃんとキーボードを遊びながら弾く。彼も左手しか動かないので左パートを頼んだ。わりと絡むと面白い。昼に近所のラーメン屋「小太郎」の辛みそラーメンを食べてから欽ちゃんを見送る。午後から洗濯をしてから江別のデッサン会に行った。

5月13日日曜日
午前中は気功にいく。昼は円山の「クロック」でチキンカレーを食べる。帰りに「れもんベーカリー」でパンを買う。午後からキーボードの練習。このキーボードは外部入力がついているのでCDをミックスしながら練習が出来きて便利。夜は気功の先生と街中で飲む約束。串鳥と春花秋灯をはしご、春花秋灯は少し高いが料理のレベルが高い。海老が動きながら出てきたのには笑った。でも、先生と一緒に居ると脳幹が少し痛くなるんですけど…日本酒で酔っ払って千鳥足で帰った。

5月14日月曜日
午前中はデッサンをしたり、キーボードの練習をしたり。午後からそういちさんのところでレコーディング。フトシくんがブルースの曲を書いてきた彼の声は圧倒的な存在感。そういちさんの新しいギターと一緒に幻想曲を即興演奏。大田さんがベース。フトシ君の声の絡み方を聞くと才能を感じる。その後、そういちさん、大田さん、結城さんで11時までお話。アイヌ民族の問題と障害者問題の抱える問題の根深さや類似点を強く感じた。

「うつうつひでき日記」

最近、吾妻ひでおの「うつうつひでお日記」を読みました。あまりにも坦々と日記を書いている様が面白かったのでその形式をまねてみました。絵も無くてかなりつまらないとおもうので飽きたら読み飛ばしてくださいね(笑)


5月1日
前日の10時間あまりのレコーディング作業で疲れていて昼まで眠っていたい気持ちだが朝9時にトイレの工事があるので渋々8時に起床。新しいウォシュレットになって晴れ晴れした気分になりたいところだが前日の疲労感が残っている。よく外見が20代に見えるといわれるが肉体は確実に30代後半だ。昼にブックオフでコードの理論書などの音楽関係の本を購入。他に買い物や用事を済ませてネットカフェに行く。久々に日記、前日のレコーディングの事を書いた。夜7時からみんたるに行く。東4丁目と西4丁目を間違えてかなり歩いて汗をかく。おかげでビールが美味しい。この日はアースディーの打ち上げ。ジョニーさん、結城さん、そういちさん、まこっちも来ていた。


5月2日
午前中は用事を済ませる。昼には最近の楽器事情を知りたくてネットカフェに行く。それから「万代」「ブックオフ」「セカンドストリート」などの中古屋をまわってシンセサイザーを探す。4月30日のレコーディングの様子から家でも練習したほうがいいと感じる。貧乏生活ながら奮発して12万円で中古のローランドFantom-X6を買った。(http://www.roland.co.jp/products/jp/Fantom-X6/index.html )新品価格が22万円だからこれはお買い得だとおもう。サンプラー機能とミキサー・レコーディング機能もついているしね。家に帰ってシンセを触る。なんだか昔触っていた事を思い出して懐かしい感じがした。このシンセはピアノの音がとてもいい。


5月3日
図書館で美術画集を返本。曼荼羅や寺院の本を借りた。
再びそういちさんの所でレコーディング。そういちさんのギターとしょうさんのトンコリというアイヌの楽器がセッションしていたのでシンセで参加した。そのあとボーカルの収録。まこっちのボーカルが冴えていた。フトシ君のボーカルの存在感に驚く。彼は1枚丸ごとソロでCDを出せる逸材だとおもう。夜に昔に作曲したデモを残った方で聞いていただいた。


5月4日
のほほん工房にいく。途中から結城さんとジョニーさんとしょうさん、ジャーヒロさんが来訪。こんなにアーティストの出入りが激しい福祉施設はないだろう。前の職場で制作した3DCGムービーやペーパークラフトを見ていただいた。


5月5日
世間では連休だと言うのに疲れが溜まっていて、昼まで寝てしまう。起きてネットカフェに行って。ミクシィーのメッセージや書き込みの返事。それからコーチャンフォーという大型本屋にいく。
「サウンド&レコーディング・マガジン」
「キーボード・マガジン」といった音楽関係の本。
「サイゾー」「キング」といった情報誌。
「アニメーションノート」「レプリカント」といったアニメ関係の本を買い集めた。普段雑誌なんて買わないのに情報に飢えているんだねたぶん。


5月6日
午前中はアップル健康堂へ行って気功を受ける。週2回受ける事を決意。午後からキーボードの置く場所を作りたくて部屋の配置換え。額縁などの荷物が多いので夜までかかる。身体を使ったのでビールがうまい。


5月7日
午前中頼まれた絵のデーターを作成する。キーボードスタンドをサウンドハウスで注文して、午後からのほほん工房の表紙の撮影とデーター作成。夜は本を読んだりキーボードの練習。


5月8日
午前中はBフレッツの工事。これでインターネットが使える。午後から表紙の紙を大丸藤井セントラルまで買いに行ってのほほん工房へ。チャリンコで行くんだけど山坂ありでいい運動だね。


5月9日
気功を不自由な右手中心に受ける。手がかなりジンジンして来て神経が回復しているような感じ。それからのほほん工房へ、今日は編集会議。早く片付いたので夕方からレコーディング。ジョニーさんと結城さんが来る。夜にはリトルさんのコンサートがあるのでチャオに行った。


5月10日
発行したばかりだと言うのに早速紛失した障害者手帳の再発行をお願いしに豊平区役所に行く。昼食用に近所の「れもんベーカリー」でパンを買う。わりと美味しい。ネットで有機栽培の玄米の注文。メールが変わったので諸手続きを行って昼食。それからのほほん工房にいく。家に帰るとキーボードスタンドの不在連絡票が届いていた。

「流転」

しばらくぶりです。

引越しの荷物もかなり片付き、転居手続きも完了して、
おかげさまで無事に毎日を過ごしています。

ネット環境は5月8日に開通する予定なので
ネットカフェからの書き込みです。
開通したら日記もボチボチ始めますね。

昨日はそういちさんの家で昼からCDのレコーディング作業を行いました。土曜日にジョニーさんからいただいたキーボードを車で運びました。

音楽は実を言うと版画に集中したくてしばらく休んでいました。前にせっかく買い集めた機材を処分したところでした。なのでキーボードが弾けるか心配でびびっていたのですが、ジョニーさんらプロの方に支えられながらレコーディングに参加できてよかったです。

実は以前はキーボードで音楽を作曲していたのです。パソコンで音符データーを打ち込んで音源やサンプラーを使って、頭で計算しながら緻密に音楽を創ろうと努力した時期がありました。

でも、今回は完全肉体での音の参加です。

以前だったら脳性麻痺の身体を気にして、無理に整った音を出したくて裸で素直に音に向き合えなかったかもしれません。

打ち込みでごまかしていたのかもしれません。

でも、それでは内的な世界観は表現できないのですね…

そういった意味では今回のレコーディングは魂の成長をさせていただきました。なんだか気持ちが一皮向けた感じです。

今まで日記に書かなかった時期もいろいろ興味深い出来事があったのですが今回の出来事は書かずにいられなくてネットカフェにいきました。

ただ…仕事も含めてすべてにおいて、これからどんどん流転していく気配だけがしています。それは関わっていただいた方を含めてです。

環境も変わり関わりも変わり関係性も変わっていく…

いつまでも今までの価値観に執着していたんではもっと先には進めないなという確信に近い気持ちがしています。

もっと自己性が消え行くぐらいに流転していくのだろうな…とおぼろげながら…

なんだか雲をつかむような、論理性に欠けるような言葉ですが不安と希望の入り混じった正直な心境です。

画廊喫茶チャオのオープニングパーティー

4月13日の金曜日からチャオで「福地秀樹・丹尾春海展」版画と詩のコラボレーションが始まります。

展示会初日にはオープニングパーティーがあります。

パーティーでは小規模作業所のほほん工房のまこちゃん(まこっち)のライブ演奏が決定しました。

詳細は以下の通りです。

画廊喫茶 チャオ

住所: 札幌市北区北24条西4丁目 モンレーブビル3階  

TEL (011)736-3434

開場は夜7時から

ライブ7時半から

料金2千円

飲み放題

ピザとパスタの食事つきです。

ちなみに食事は食べ放題ではありません。

◎定員20名なので事前にチャオに予約の電話を入れてください。

http://www16.plala.or.jp/n24w04ciao/

「のほほん工房からインタビュー2」

 最初に連絡なのですが、3月15日の午後から引越しのためネット環境がしばらく使えなくなりますのでその間はよろしくお願いします。

 そして4月13(金)~25日(水)まで行われる
「画廊喫茶チャオ」
(札幌市北区北24条西4丁目モンレーブビル3階)
での展示会の予告なのですが、大切な友達でもあり、歌人として全国的にも活躍されている丹尾春海さんとのコラボレーションで行きたいとおもっています。 版画作品からイメージしていただいた詩や俳句を同時展示させていただく予定でいます。 展示会としては版画がメインですが、言葉による実験的な試みも同時にしていきたいので今回お招きしました。


〈丹尾春海〉1948年北海道生まれ。詩歌世界といけ花を基とした日本的象徴美の世界を表現する方途様式に広く関わる。俳誌『古志』同人。歌誌『つばさ』会員。俳人協会々員。北海道俳句協会々員。

 それでは引き続きのほほん工房のメンバーの方から取材を受けたものをアップしていきます。
 
1、版画のテーマ、題材は何かありますか?

 モチーフには裸婦や想像した動物。仏像や抽象的な図形などさまざまです。しかし一貫して惹かれるものに心に潜む「闇」というものがあります。これは「死」と言い換えてもいいですね。闇という沈黙をしっかり見つめようとすることで初めてじんわりと見えてくる光や希望があるような気がしています。これは生きていくということと置き換えてもいいですね。
 家族や友達など多くの方々と関わる事も大切ですが、じっくりと独りになって孤独に向き合っていく事も大切です。その孤独と向き合って作品を創るからこそ作品に意味が生まれてくると信じています。「光」と「闇」は一見異質な状態のように見えて実は綿密に噛み合っている。絵にすると難しいですがそういったテーマで作品を創っていけたらいいですね。

2、版画が道展に入選する位上達したのは何故でしょうか?

 わりと友達が多いほうなのでついつい誘惑に負けて遊んでしまう事が多かったのですが、近年はしっかりと作品に向き合って孤独な時間を大切にしたからだとおもいます。作品を制作する上では集中力に勝るものはないですよね。まだまだ修行中の身なのでこれ以上はいえません。

3、福智さんが版画を始めたきっかけを教えて下さい。

 高校のときから気になっていた木版画家に棟方志功という方がいます。一見するとデッサンはでたらめで作品もいい加減な感じがするのですが、彼の形式にとらわれない生命力あふれるエネルギッシュな表現に理屈でなく惹かれます。眺めていると意味不明な塊を全身にぶつけられたような気がして「なんだこれはー」って言葉にならなかったです。それから学問の世界だけでは言語化できない知識を超えた原始的な力に興味を持つようになりました。
 それから仕事をしながら細々と油絵を描いていたのですが28歳のときに夕張市美術館で再び棟方志功さんの作品を観てあらためて木版画の力強さに圧倒されます。加えてそのころに出会った絵の恩師にも棟方志功の絵の表現には普遍性があるといった言葉にも突き動かされて木版画をはじめます。しかし、あなたは手が不自由なのだから油絵で木版画の表現を行う事を薦められたのですが意地を張ってしまいました。その方には小林秀雄、ベルクソンなどの哲学者の著作を紹介されて当時は無学だったので思想的な面でも影響を受けたのは幸いでした。

4、福智さんの居場所について教えて下さい。

 よく考えると難しい質問ですね。地形的な意味では4月から岩見沢から札幌に引っ越しますと即答でいえます。しかし、こころの拠り所。精神的に落ち着く場所という意味では実に難しい質問です。まわりを眺めてみても居場所を探すために四苦八苦しながら生きているわけですからね。
 結論をいえば居場所なんてどこにも無いとおもいます。永遠に安定できるような足場なんてこの世の中にはありません。なぜならば、自然との関わり、他者との関わり、その中では関係性は絶えず流動しながら生きているからです。
 仮に今はしがない無名の版画家ですが、ひょっとして将来有名になって作品が高く売れるようになって衣食住に困らなくなったとしても。そこではきっと満足は出来ないような気がしています。なぜなら、版画が今よりも上手くなって有名になっても、立ち位置が変われば変わるほど見えてくる世界、理解できる世界があるような気がするからです。そのときになってまた新しい課題がどんどん増えてきて、身に降りかかってくることでしょう。安定しようと解決しようとしてもきりがないのです。ですから、「死」に向かって生きているのだという大きな視点に立ってみて、今出来る事を精一杯行う事が大切だとおもっています。

この度はインタビューありがとうございました。

「日曜日の夕方からは栗山に行った」

 11日の夕方からは栗山町で参議院議員の小川勝也さん、衆議院議員のおおさか誠二さん、稲村ひさおさんといった方たちと若手の経営者が集まるってこれからの北海道の経済を考えていこうという会があった。
 岩見沢市で理容店を何店舗か展開している経営者の友達に誘われて一緒に行った。内容は全く聞いていなかったのでお気楽なもの。家の前にお迎えが来ると、いきなり友達がスーツを着ているのでびっくり。行き先はどういう集まりなんですか~汗。こういったお堅い場は苦手なので、宴会が始まると何も知らず普段着で堂々と上座に座って間違えた!そこは議員さんが座る場所でしたね~笑

 でも、議員の方にも絵を観ていただいたし、いろいろな方とお話ができて楽しかったなぁ~こういう場は踏んでおくものだな。会場には若手の経営者の方々が30名ほど集まり、十数枚名刺交換をした。話は経営者だけあって経営の哲学から話を合わせてくださる方もいらっしゃったが、不思議と普段作品を創っている時と共通するような話になるので話していても苦にならなかった。

 理容経営の友達がいろんな方に作品を紹介してくれた。今回は先に信頼関係を結んでいきたかったのでなるべく相手とお話をすることに重点をおいた。高齢者介護付賃貸住宅の施設長と福祉の事で突っ込んだ話ができたのがよかった。そこの代表取締役の方ともお話をしながら作品も観て頂いた。

 議員さん方と分かれて2次会、3次会とコスプレ何とかに行って酒を飲んだ。地味にメイド服が好きなのである意味楽しかった!(う~ん話が横道にそれました…)

 …ってこれから真面目な話です。普段お付き合いのない方たちばかりで、何を話せばいいのだろうと接点がなかなか見つからずに困った部分があったが、これからはさらにいろんな分野で活躍している方々が少しずつかみ合って来るような予感はある。芸術家なら芸術家同士などど、小さい視野のままでは取り残されてしまうだろうともおもう。そういった意味では今回は実りのある時間だった。

ちっぽけな我などは捨て自然に協力し合えたらいいな。

誘ってくれた友達に感謝!

頭を整理するための簡潔な日記

9日は夕方に札幌の小規模授産施設のほほん工房に行く。
メンバーの方にインタヴューされたのでインタビューし返した。後から考えると実におとなげないとおもうW。19時から地下鉄に乗って画廊喫茶チャオのパーティーに行く。絵に興味があるというのほほん工房のメンバーも誘った。ワインも飲んだ。

10日は朝から旭川の実家に行った。引越し先で荷物を減らしたいのでソファーベットや間接照明等など大きい荷物を預けた。
午後からは札幌のそういちさんの家に行って黒豆さんとアシリ・レラさんに会う。話しているうちにレラさんから突然28~31日まで二風谷で絵の展示会があるので呼ばれそうになって頭がパニクる。25日は札幌への引越しがあるし、チャオの展示会では新作版画も創りたいのですが…結局、28日~二風谷に泊り込んで新作の版画の作業も現地ですることになった(汗)そのあとレラさんがアイヌ刺繍の展示会の会場を探しているのでイベントスペースである新黒豆を一緒に見学した。でも、レラさんのアイヌ刺繍は素晴らしいよな。

あまりの流れに嬉しいような忙しくしたくないような複雑な心境になったが物事はプラスに取りましょうということですね。

25日の引越しの前日にはのほほん工房のメンバーの方たちが泊まりこみで梱包のお手伝いをしてくれるそうで感謝。