大連、二日目の朝。
晴れてはいるが相変わらず寒い。


昨日の朝ごはんはビュッフェだったので今日は和定食にしてみた。
人が少なくて営業しているのかどうなのか怪しみながら奥に進むと
食事中の人がいる。
更に奥に店員さんがいた。


たいていの人はビュッフェへ行くのだろうか
それとも時間が早いのだろうか
と思いながら席に着く。


朝ごはんながら昼ごはんのようなメニューのラインナップである。
焼鮭定食にしてみた。


店内はちょっとした小料理屋という雰囲気。
演歌のBGMが流れているのはちょっと面白い。
生簀はないが水槽がいくつかおいてあって中には魚が入っている。
そこから出して捌くことはないのだろうけれど。
ひょっとしたらもっと奥には畳の小上がりがあったりしたんだろうか。


そんなことをつらつら連想しているうちに朝ごはんが到着。
焼鮭、ご飯、味噌汁、お新香、小鉢に果物。
結構おいしそうじゃないか。
ご飯を一口、鮭を一口、味噌汁を一口。
結構おいしいじゃないか。


ビュッフェだとどうしても人の動きが多いし
昨日は店員が始終ウロウロしていて(もちろん、汚れた皿の片付けやコーヒーのお代わりなんかをタイムリーにするためなのだろうけれど)
監視されているようでなんだかおちつかなかったけれど
ここは定食だから人の動きはほぼないし
店員もバタバタと動かなくて落ち着ける。
昨日もこっちにすればよかったなぁなんて思いながら静かに終了。


荷物をまとめて定刻どおり出発だ。

今日は帰国の日だから遠出はせず大連の市内観光の予定。
よく晴れていて気持ちいいが風が冷たくてすごく寒い。
昨日がこの天気だったらきっと旅順港がよく見えただろうに
と恨めしくなるほどいい天気だ。


大連は満洲国時代の古い建物と最近建てられた新しい建物が混在している面白い街並みだ。
満州国時代のものはもう100年近く建っているはずだけれど
今でも使えているっていうのは日本人の誇りと思ってもいいんじゃないんだろうか。
大連にもヤマトホテルがあった。今は遼寧賓館というホテルになっている。
床の大理石や階段などは当時のままだという。

ホテルの係りの方の案内で展示室を見せてもらった。

博物館とかで中世ヨーロッパの絶対王政のころの展示を見ると
富と権力の象徴とでもいうべきありえない贅沢品を目にすることがある。
日本にはこういう超独裁ってないんだよなぁと思うことがしばしばあるがここにはそれがある。
ほんの一瞬でも日本にこういう時代があったのかと思うと
うれしいような寂しいような不思議な気持ちがする。


ホテルの壁に満洲国のころの大連の市街地の地図が飾られていた。
古地図をそのまま写真に撮って印刷したのだろうかと思うような
少しセピア色がかった色合い。
値段を聞くと100元。
なぜかツアーのオジサマ方が値切り交渉を始めた。。。
なんだか値切ることが楽しくなっているようで。。。
結局安くはしてもらえなかったのだけれど
旧ヤマトホテルは今は党の経営になっているから個人商店のように簡単に値下げはできないのだという理由を聞けてなんだか得した気分になった。


日本人街と名づけられた場所へ行った。
地元の不動産会社が造成した新興住宅地のようだが
人の住んでいる気配がない・・・。
住宅は日本風に作ったというが、およそ日本らしくない感じで
これじゃあ日本人も買わないし、高いから中国人はもっと買わないだろう。。。
新しい町のはずなのにまるで廃墟のようだった。。。


ロシア人街と名づけられた場所へ行った。
日本人街と同様のコンセプトで作られたそうだが
こちらは小さな店が並ぶ商店街のような様相を呈している。
ここもどのあたりがロシア風なのかはよくわからない。
でもロシア土産を売っているお店は結構多かった。


私はここでお茶を買った。
後で聞いたところではこの店は中国のあちこちに出店している有名なお店らしい。

開口一番、日本語OKですかと聞いてみるが反応薄し。。。英語はと聞くも同様。
店員が中国語で何かしゃべっているが正直よくわからない。
でもおそらく当店には日本語も英語も堪能なものはおりませんとでも言っていたのだろう。
しょうがないので拙い中国語で要望を伝える。


とりあえず龍井茶がほしかったのでそれを試飲させてもらう。
値段を聞くと1箱20元。安いなと思って2箱買う。

烏龍茶はいらないかと聞かれたので高山烏龍茶はあるかと聞いてみる。
台湾でお土産に買ってとてもおいしかったから聞いてみたのだけれど
あるにはあるのだが他に比べると以上に高い。

そんなにいい入れ物に入っている必要もないしもっと少しでいいんだよと思って渋っていると
効能の説明を始めた。


なんでもタバコを吸っている人の場合のどや肺のケアにいいと言っているようだった。
タバコは吸わないしそんなに高いものは買いたくないというと

鉄観音はどうだと聞いてきた。私はあの鉄錆びたような香りと味が好きではなくて
あまり興味はなかったから正直にそう伝えると試飲をさせてくれた。


これは意外とおいしいなと思い鉄観音の売り場へ行ってみる。
そんなに高くはないのだけれどただ量が多い。もっと少なくていいんだよ。。。
小袋に分かれているものでも40袋くらい入っている。。。

量が多すぎるんだけど小袋いくつかを買うことは出来ないかと聞くと
5つで10元にしてくれた。言ってみるもんだ。
私の中国語もなかなか通じるじゃないか。
すこし自信を胸にして店を後にする。

店員さんが全員で何か叫んでいた。おそらくまたお越しください的なことだったのだろう。
うんざりするような押し売りセールスはなかったし私的にはいいお買い物だった。


ツアーのオジサマ達はやたらと値切ったり売りつけられたとか文句を言ったりするけれど
欲しい、欲しくないの意思をしっかりと伝え
目的意識を持って買い物に臨めば決してそんなことはないなと思う。

上海や北京の手練れはそうはいかないのだろうか。


いよいよ旅も終わりが近づいている。

ガイドさんとドライバーさんにお別れしてようよう搭乗。
中国の旅は最後まで気が抜けない。
せっかく定刻どおりに搭乗できたのに離陸は1時間遅れ。。。
せっかく世界遺産たくさんあるんだからもうちょっと科学的マネジメントを学んでくれ・・・。