碧の羽黒山
青の月山
橙の湯殿山


鶴岡など出羽三山に連なる観光地にあるポスターのキャッチコピーだ。

それぞれの山で撮った写真を見比べるとよくわかる。
うまい表現だと思う。


羽黒山は山全体が背の高い杉で覆われている。
だから参道も境内も碧で埋め尽くされている。



Kimのブログ

月山は標高が高くてそんなに大きな木は育たない。
]そして標高が高いがために、雲や空が近くに感じられ青い印象が残る。


湯殿山はその名の通りお湯(たぶん温泉)が出る山だ。
木は生えているが温泉の流れるところは褐色の岩肌がむき出しになっている。
だから橙の湯殿山なのだろう。


青の月山は昨日歩いた。
今日は碧の羽黒山と橙の湯殿山だ。


朝。
昨日よりは遅いがそれでも8時前にチェックアウト。
昨日と同じ路線で羽黒山へ。


羽黒「山」と云ってもこちらは神社の境内というほうが相応しいか。
千何百段かの階段の先に神社がある。
冬、月山と湯殿山が雪で閉ざされてもお参りができるようにと
三社合同でお祀りされている。


参道のちょうど真ん中あたりに峠の茶屋があってお餅やカキ氷、お土産
笠や杖を売っている。
せっかくだからカキ氷をいただいた。
みぞれ味。
店の人曰く、後味すっきり だそうだ。


確かに。

砂糖水のわりにはさっぱりしている。


上りも下りも1時間ほど。
登山の格好で来てしまったがここはサンダルでも行けそうだ。
実際、普通の観光客の方の方が多い。
登山客と思われる人はおそらく、私と同じく月山帰りなのであろう。
日焼けの後が生生しい。。。


バスで鶴岡へ戻り再びバス。

今度は湯殿山へ。
山道を1時間半ほど進んで路線の終点が湯殿山神社本宮。


大きな鳥居がどっしりと構えている。

ここから更に参拝バスなるものに乗る。
歩くと30分だとか。。。修験道は大変だ。。。


さて、そもそも出羽三山へ来た目的は
月山登頂ではなく修験道の道を体験すること。
今回に限って云えばお参りは二の次。


でも登山口がわからないのでとりあえず参拝バスに乗る。

お参りの受付の場所で神社の方と思われる方に登山口を尋ねようとしたら

お参りはまず裸足になってからです

と一喝された。。。


お参りが目的じゃないのに
トレッキングコースってHPに書いてあったのに
もっとわかりやすく案内板出してくれよ
とかとか
いろいろ云いたいことはあったが

神域といわれる場所に自ら足を踏み入れたのだから
やっぱりここは従おうと思い直して靴と靴下を脱ぐ。

500円払ってお祓いを受けてご神体を拝みに行く。


えっ!?これ!?
そこにあったものは・・・


湯殿山は修験道の修行場。
今でも信仰心の厚い方が
白装束に身を包んでお参りをし山歩きをする。


昔から湯殿山では 

言ってはならぬ、聞いてはならぬ

の戒めがあるという。


だからここでも書かないことにする。

私の信仰心が厚いからではない。
ただ、こういうご時勢にあってもなお
信仰心を持ち続ける人々の気持ちを荒らすようなことはしたくない。


心残りは湯殿山を歩けなかったこと。。。
準備も下調べも経験も足りなかったのだからしょうがないとは思うけれど。


でも旅は少し心残りがあるほうが風情があっていいと思う。
また来るときの楽しみも出来るし。


後から思うとやっぱり湯殿山を歩くには湯殿山からではなく月山からなのだと思う。
昨日出会った酒田の3人組に教えてもらったあの分かれ道なのだと。
きつい道だから止めたほうがいいと言われたが
腰の曲がったおばあちゃんも歩いているからたぶん体力的には大丈夫だと思われる。
もう少し装備を整えて経験を積んでいつか必ず。


さてさて下界へ戻ってきて。
今夜は東京へ戻る日。
鶴岡発は23:28。
久々の夜行寝台。

それまで何をしよう。


とりあえずザックを下ろしたい。
お土産も大量に買ったし荷物が多すぎる。
ホテルに預けた荷物を受け取って今度はザックを宅急便に預ける。
「ワレモノ」に○をして、中のワインは大丈夫かなぁと思いながら。


東京へ着いたらその足で出社だ。
次はお風呂に入って汗を流したい。
せっかくフリーパスがあるし隣の駅のあつみ温泉へ行ってみた。
駅前でタクシーを拾おうとしたら、運転手・・・寝ている・・・

起こして温泉街へ。

日帰り入浴したい旨伝えると旅館は今の時間は忙しいから
共同浴場が云いといって連れて行ってくれた。
1時間後に迎えに来てくれるという。
なんと親切な。客商売だから当然なのかな。


200円募金してお風呂を使わせていただいた。
地元の人ばっか・・・。
みんな知り合いみたいでちょっと気が引けたがやっぱりお風呂は気持ちいい。


1時間後ほんとに迎えに来てくれた。
今夜の夜行で帰ることを伝えると
あつみ温泉は無人駅になって夜は浮浪者が出て危ないからと心配してくれた。
鶴岡の方が安全だからそっちへ戻ったほうがいいと。
実際私が降りたとき既に無人駅でちょっと不気味だった。
こういう忠告は聞くものだと思い鶴岡へ。どうせフリーパスだし。


鶴岡へ向かう途中。
デッキを通り過ぎる人にちょっと声をかけてみた。
夜行を待つのに24時間営業の店が駅前にあるかを聞きたかったのだ。
確か鶴岡は飲み屋が2件あった。
でも飲み屋はちょっと・・・なので、ガスト的な場所があればと思って。

車掌さんを含め3人に聞いたがあまり果果しい答えは得られないまま
なんとなく鶴岡にした。

最初に声をかけた女性がやはり鶴岡で降りるそうで
なんだかすごく親身に話を聞いてくれて
一人暮らしだったら家に来てって云えるんだけどねとまで言ってくれた。
何でもその方は知らない人にでも積極的に声をかけていろいろ話をするのが好きなのだという。
一期一会は大切だというようなことを言っていた。


月山で知り合った3人組の方
あつみ温泉のタクシーの運転手さん
列車で会った女性
そのほかにも共同浴場にいたおばあちゃんや
鶴岡の駅員さん
初日に夕飯を食べた飲み屋のお兄さん


などなど


なんだか今回はものすごく地元の方の優しさに触れた旅だった気がする。
前はこういうのは嫌いだったけど、今回はすごく楽しかった。
いい人に会えたというのもあると思うけど、私が大人になったからかな。