日本学術会議の件について思うこと | らいふたいむ

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気まぐれの更新です。

 
今回は、いろいろ騒がれている日本学術会議の件について、思うことがあるので書きたいと思います。
 
この件については
 
任命権がどうとか
 
学問に政治が介入したことによる学問の自由の侵害だとか
 
日本学術会議を民営化へとか
 
活動や質を問う議論など
 
様々な議論がされています。
 
でも、ちょっと整理して考えた時に、みんな論点がずれているんじゃないかなって思うんです。
 
今回の騒動の一番のポイントは、政府が過去に言ったことと、今回やっている行為に整合性が取れていないってことじゃないですか。
 
今までは日本学術会議から推薦された人を形式的に任命し、内閣府が人事に介入することはないって言ってたのに、今回は内閣府が人事に介入してしまったってことですよね。
 
政府が自らルールを決めたルールに対し、そのルールを変えてしまったというのがこの件の最大の論点だと思います。
 
例えばサッカーというスポーツで考えてみたら、今までのルールに対し、突然手を使ってゴールを決めちゃったみたいな。ハンドボールかよっ!!笑
 
これって選手にもサポーターに対しても、何で手を使っていいことになったかって説明がいるわけじゃないですか。行為には理由が伴いますよね。
 
本来ならば、事前にルールの改定についての議論や検討が行なわれ、ルールが変更されるはず。
 
そりゃ揉めますよ。だってサッカーがいきなり別の競技みたいになってるんですもん。
 
そうやって考えた時、今回任命を除外された6人の方の落ち度って何もないですよね。
だって今までのルールに基づいてやってただけですから。
 
仮に6人の方が政府の方針に反対していたとしても、日本の国益に不利なことをしていたとしても、今回の任命にはまったく関係はないわけです。

そこは切り離して考えるべきだと思います。
 
その是非については、しっかりとルールに基づき進めた後に、「〇〇に問題があるから精査して是正していきたい」って問題提起の上、任命制度の問題点の有無や、様々なことの良し悪しをしっかりと議論していけばいいわけじゃないですか。
 
税金が投入されているならば、国民も交えて議論していけばいいと思います。
 
これに対し政府の理由は
加藤官房長官は、「自らの専門分野の枠にとらわれない俯瞰的視点を持って向き合うことができる人材が望ましい。そうした提言の趣旨を踏まえて、こうした学術会議からの推薦を踏まえて、任命をさせていただいた」
 
菅総理大臣は、「任命権者として、日本学術会議に総合的、俯瞰的な観点から活動を進めてもらうため、法律に基づいて任命を行った」
 
って理由を述べられました。
 
論点がまた一気にずれましたね。
 
今回の最大の論点は、前述したように、過去に定めたルールとの整合性です。
「法律に基づいて任命を行った」という解釈の整合性が合っていないということです。
 
どうゆう人材が望ましいとか、人事に対する選定理由を説明する前に、なぜルールを変更したのかを説明する方が先だと思います。

この時点で、選定理由が何でいきなり出てきた?って突っ込みたくなりますけどね。
 
「総合的、俯瞰的な観点」って…。
これって、就活とかで「総合的に判断した結果、内定を見送らせていただきました」的なやつですよね。
 
それは、今回の6人の選考で除外にに至る際に、何らかの理由はあったけど…って言葉を濁してるだけで、ルールを変更している本質的な理由に該当することはないですよね。
 
過去と今回でルールが違うということは、過去と今回の法律に基づいた解釈に違いが生じているこということであって、その理由の説明がされないと、いくら議論したところで本質の解決には至らないと思います。
 
その点で、政府側の解釈に間違いがあったのならば、そう説明すればいいし、なんらかの理由があれば、きちんと説明すればいいだけのことですよね。
 
今回の件は、当事者ならば誰でも納得できるはずは無いと想像されます。
 
任命を除外された方々が、理由を説明してもらいたいと訴えています。自分の名前を晒してでも理由を知りたいと訴えている気持ちはわかります。
それは、理不尽と思われても仕方ない要素を含んでいるからです。
 
政府は、法律の解釈の件については、国民に対してきちんと説明する義務はあると思います。
また、任命されなかった6人の方に対して、公に公言できない理由があるのならば、個人的にでも理由を説明する必要があると思います。もし個人的に理由を説明してもらえる機会があるのならば、政府から説明された内容を録音して、一般に公開していただければありがたいですけどね。
 
逆にそのことについて、政府がしっかり説明できないことになれば、そこに「説明ができないような、何らかの問題が隠されているのかもしれない」って推測されちゃいますよね。今の状況はその段階だと思います。
 
今回は、菅総理大臣が法律をどう解釈して今回のことを行ったのかを追求していけば、本質が浮き彫りになってくると思います。
 
過去と今回の法律の解釈の違い。

様々な批判合戦や議論がなされても、結局ここに行き着くのではないでしょうか。

この部分が解明されない限り、透明性は確保できず、私達国民の心のわだかまりは払拭できないと思います。
 
ここを追求していくことで、色んな問題が浮き彫りになり、また新たな建設的な議論がなされるのではないでしょうか。
 
そこでもし、「総合的、俯瞰的な…」って同じような理由しか説明できないのではあれば、国会でみられている耳を疑うような答弁と同じことを繰り返し、国民や世界から、色んな意味でより注目されることになると思います。

そして、本質に隠れた問題点の闇は深くなり、森友学園問題や桜の見る会と同じことが繰り返されるのかもしれませんね。
 
私たち国民はしっかりと動向を見ていく必要があると思います。
 
「日本学術会議に税金が使われて、よからぬことをやっているかもしれない」とかネガティブな情報を聞くと、「けしからん」って感じになってしまいがちですが…。
 
そっちは後でしっかりと議論するとして、まずは、過去の答弁と整合性がとれるように、きちんと修正していただくことが重要なんだと思います。それが、法律という社会のルールですからね。
 
今回の件をきっかけに、日本学術会議は注目されましたので、逆に活動を国民にアピールする場と捉えてしっかりと説明していただき、政府もきちんと説明をしていただくことで、国民に対して透明性を示していただきたいものです。

このままだと「別にサッカーで手を使ってゴールしたって問題ないだろう」って世の中が本当にきちゃったりするかもしれませんね。

今回は私個人の見解を書かせていただきました。

最近、健康診断で血圧が高いと指摘され、蕎麦茶を試してみました。
この蕎麦茶は一つ一つティーバッグになっていて入れやすいです。水出しok、お湯を注ぐだけで飲めるので、わざわざ煮出す必要がないのもいいですよ。(煮出しももちろん可能)
香ばしくて味は美味しいです。
これから寒くなるので、ホットで続けてみたいと思います。
気になった方は是非!!