記憶(46) ヒーローたちの夜(11)未解決ハリマオと森下仁丹 | 自分史の旅 tarojie

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黄昏の落ち葉が似合う年齢になった。何かを残すこともない過ぎ去る日々、何かストーリーを書いておきたいと思いブログを始めたものの面倒だと思う日もある。忘れること思い出すことできなくなるかもしれない。まだ真黄色な楽園ではない。少しは色もある萎びれ枯れて行く。

記憶(46) ヒーローたちの夜(11)未解決ハリマオと森下仁丹

 

ヒーロー怪傑ハリマオの主役、勝木敏行氏はまだ行方不明だ。すでに91歳になっている。ヒロインに近藤圭子さんがB面の歌で『南十字星の歌』を歌っている。子供向けの漫画チックの歌詞内容でも童謡曲とも言い難い。

 

彼女もハリマオの放映から間もなく引退して消えている。その後は妻子ある男性と不倫したとかハワイに住んでいるとかネットの情報から散見される。残念だが現在の状況はわからない。しかしユーチューブからは17歳の彼女が歌っている姿が見ることができる。

 

芸能人になると死ぬまでいろいろと書かれる。引退しても追われ続けるのだ。しかし当時の若い姿は褪せる事なく残っているのは羨ましい限りだ。私の幼い時の写真なんか何枚残っているのだろうか。貧乏人の小倅に手持ちはほとんどない。

 

二宮氏の『怪傑ハリマオ追いかけて』では映画俳優とテレビ俳優とでは雲泥の出演料の差があったようだ。ハードなスケジュールで撮影が大変であったと書かれていた。ハリマオの馬上のシーンは富士山麓か鳥取砂丘で撮ったらしい。

 

タイ、カンボジアでの撮影もあった。当時の飛行機代は大変な額であったであろう。スポンサーの森下仁丹はどれほどの撮影費用を出したのであろうか。森下仁丹には博物館があるらしい。そこには全巻の怪傑ハリマオが残されているという。

 

時に古い映画の背景に森下仁丹が自然な看板のようによく見受けられる。森下仁丹の看板、廃墟の村にまだあるのだろうか。もうほとんど買うこともなくなった。味も記憶の彼方になった。子供の時の隠れた記憶をAIのように画像に映し出せることができたらなぁ。

(2024年5月31日)