当ブログを始めて2019年5月で丸10年が経過しました。
父が亡くなってからは更新することもなくなりましたが、
10年という区切りで振り返りのために記事を綴ってみます。
13年前、父が倒れて自宅の介護が始まりました。
仕事と介護の同時進行のスタートでもありました。
その後、2009年に子どもを授かり、
「子育て×介護×仕事」の同時進行になりました。
内閣府がダブルケアの調査に乗り出すかなり前から
我が家のダブルケア、介護と仕事、子育てと仕事という形で生活していました。
長男が生まれて立ち上がりまでの期間が大変なことも多かったのですが、
少しずつ手伝ってくれることも増え、子育てと介護が重なる相乗効果もたくさん感じました。
学校から帰るなり、一番にベッドに向かう息子たち。
息子、娘ではない「孫」という距離間だからこそ得られる
笑顔もたくさんありました。
夜泣きと夜間のおむつ交換が重なった日々もありましたし、
すべてうまくいっていたわけでもありませんが、
今振り返ると「戻ってはこない日々」こそが幸せだったのだと思います。
小さかった三男もあと一年半ほどで小学生に。
月日の流れは早いです。
ダブルケアはその後、メディアでも大きく取り扱われ、
2016年内閣府の調べでは当事者25万に上ると報告がありました。
それを受けて、私たちもいくつかの取材に関わるようになりました。
ちょうど、父の介護10年、ダブルケア8年という頃でした。
あれから、更に3年が経過し、その期間で夫の父、祖母二人を看取りました。
今は夫の母が要介護認定を受けながらも頑張って過ごしています。
遠距離介護という今までとは違った形のダブルケアではありますが、
10年経過した今も何かしらバタバタと日々を過ごしています。
長男も次男も三男も、何も言わなくても自然と手を添えることができる。
小さいころからの体験は大きくなっても残っているのだなぁと感心します。
そして、当時開設した小さな会社も先月10周年を迎えることができました。
微力ながらも地域でお役に立てるよう仕事のほうも頑張ろうと思います。
10年を振り返ると、凝縮された日々だったように思います。
昨年、退職して10年になる前職場で講演依頼がありました。
10年前、愛知県で働いていた時、父が倒れ、介護に専念するために退職して地元関西に戻ってきたという経緯があります。
講演の最後に理事から「〇ちゃんは、親の介護や子育て、仕事など、他人には分からない大変な苦労があったと思う。けれど、大変とは【大きく変わる】と書く。大変な時こそが大きく変わるチャンスであり人間的にも成長できるとき。〇ちゃんは、親の介護や子育てを通して、そこを乗り越えて頑張ってきたということがよく分かった講演だった」というお言葉をいただきました。 。10年越し、100人近い前職場後輩たちに仕事のこと、生活のことが少しでも伝わっているとありがたいです。
介護をしているとき、子育てをしているとき、その場所にいると、選択している道が正しいのか迷うこともあると思います。そのようなときに他者からの客観的な意見をいただくことで、方向を修正したり、正しい道と安心したり。この講演によってひとつの区切りができたように感じました。ありがたいお言葉でした。
さて、次の10年。
どんなことが待っているのか。
どんなことができるのか。
また、報告できるお話があったときにここに戻ってこようと思います。
今までご訪問いただいた皆様、本当にありがとうございました♪