オーストラリアといえばユーカリプタスやティトリーなどが有名ですが、広大な自然に恵まれたこの国では数多くの精油が生産されています。ユーカリだけでも500種類以上あり、オーストラリアの森の木の75%がユーカリの木と言われています。それ以外にもフトモモ科の精油がたくさんありますので、その中からあまり使われていないような精油をいくつか紹介したいと思います。フトモモ科は亜熱帯地方に生息しますので、オーストラリアの中でもタスマニア島、西オーストラリアに多く生育しています。消毒作用、強壮、刺激作用が強く、呼吸器や免疫系に特に有効で、スーッとした香りを持っているのが共通の特徴ですが、その作用と香りの強さには幅がありますので、目的や好みに応じて精油を選ぶと良いでしょう。*成分組成は一例です。
●フラゴニアFragonia(Agonis fragrans) フトモモ科
α-ピネン30%、1,8シネオール20%、β-ピネン2%、リナロール7.2%
テルピネン-4-オール4.3%、α-テルピネオール6% など
西オーストラリア原産。ティトリーに類似した作用を持つが、香り・作用とも
よりマイルド。抗菌作用が高いのでティトリー同様の使い方ができ、心身の強
壮・刺激に向く精油。
●クンジアKunzea (Laurus ambigua) フトモモ科
α-ピネン51%、1,8シネオール16%、グロブロール7%、グビリデフロール6%など
ルタスマニア原産。筋肉や関節の痛みを和らげるのに優れた精油。
呼吸器全般の症状に有効で強壮作用があり、皮膚の炎症を鎮める。
●レモンマートルLemon Myrtle (backhousia citriodora)フトモモ科
ゲラニアール52%、ネラール39%、シス+トランス-イソキトラール、
メチルヘプタノンなど
レモンの香りがとても強い。消毒・抗感染作用が強いので、空気の浄化に向い
ている。高濃度で皮膚刺激有。
●ロサリナRosalina (Melaleuca ericifolia) フトモモ科
1,8シネオール26%、リナロール44%、α-テルピネオール4%、α-ピネンなど
Sweet Tea Tree、lavender Tea Treeとも呼ばれ、通常のティトリーよりテルピ
ネン-4-オールが少なく、リナロールの含有量が高いため香りも穏やか。マイ
ルドな消毒作用・抗感染作用がありティトリーのように呼吸器の諸症状に向く。
鎮静作用があるので、マッサージブレンドにも使いやすい。子供にも使用可。
●レモンティトリーLemon Tea Tree(Leptospermum petersonii) フトモモ科
ゲラニアール36%、ネラール26%、シトロネラール17%、リナロール など
レモンの香りがさわやかなティトリー。レモングラスやレモンマートル同様刺激
作用がある。抗菌作用があり、防虫に有効。
<堀口>
