5月の某休日、サロンスタッフで前々からの計画だった”高尾山ハイキング”に出掛けま
した。高尾山といえば今年、「ミシュラン・ボワイヤジェ・プラクティック・ジャポン」と言うフラ
ンス語で書かれた日本旅行ガイドにおいて、観光地として三ツ星を取得しています。
富士山、京都、奈良、日光などといった有名観光地とともに三ツ星をとった理由は、東京都
心から約50km(新宿からは京王線特急で最速47分)という場所にありながら、美しい自然
がそのまま残っているという自然環境面が評価されたからだそうです。
豊かな自然がそのまま残っている高尾山で、これまでに確認された植物の数は、なんと
1321種類。東京全域の自生植物のうちの55%もの種類がこの小さな山に集中していること
になります。イギリスの場合、全土で自生する植物の数は1623種類。数で言えばイギリス全
土の80%以上にあたる植物が高尾山にあるというわけです。
自然療法を扱う私達にとって、植物を見て触れて感じることはとても興味をそそられること
です。出発前の下調べで、高尾山は身近にある偉大な山だということを知った私は、特に
植物に目を向けながら山の中をゆっくりと散策しました。
自生植物が豊富といえば、ある植物療法の先生が
ハーブの勉強をするためにヨーロッパに出向いた際に、「日本こそ(薬草な どの)植物が沢山
ある国なのに何故わざわざヨーロッパまで勉強しに来たの?」と言われたことがあるという話
を思いだしました。たしかに日本全土でみてみると、自生植物は約5,500種もあるらしいので
す。実は、知られていないだけで、日本には自然療法で有効活用できる可能性のある植物
がまだまだ存在しているのかもしれません。
前日までの雨で少し濡れた山道を歩いていると、鼻に飛び込んでくる土の香りとみずみずし
い新緑の香りが心地良く、澄んだ空気を吸うことで心身共に洗われていくような気がしまし
た。東京近郊にこんないい所があったなんてー。心身リフレッシュし、新たな発見に嬉しい
気持ちで帰路につくことができました。
<岩谷>
◎今回、よく見られた植物
ヤブデマリ(薮手鞠)
学名 Viburnum Plicatum var. tomentosum スイカズラ科 ガマズミ属
山地の谷筋などに生える高さ6mほどのスイカズラ科の落葉低木~小高木。
ガマズミの仲間の装飾花は花冠が大きくなったもので、萼が変形し装飾花となったユキノシタ
科のアジサイとは異なる。装飾花の花冠は不規則に5深裂し1~2個はごく小さくて蝶の羽の
ようなのが特徴。高さ2~6mになる落葉小高木。庭園樹のオオデマリはヤブデマリより作ら
れた。 分布本州(関東地方以西)、四国、九州。 花期5~6月
シャガ(胡蝶花)
学名 Iris Japonica アヤメ科(Iridaceae) アイリス属
アヤメ科では珍しく常緑多年草。原産は中国で、古代に渡米した史前帰化植物のひとつ。
中国には正常な2倍体が存在して結実するが、日本のものは何故か3倍体のため結実
せず、地下茎が枝分かれして着く子株で増える。(種子を着けないので、実生による変異を
起こさず、園芸品種はほとんどない)日陰を好み、津軽以南の人里近い林内に大群落を作る
剣のように細長い幅3cm高さ5~60cmほどの光沢のある葉を扇状に出す。
開花時期は葉の中心部から花茎を30~70cmの高さに伸ばして直径5cmほどの白紫の花を
次々と咲かせる。 分布 本州、四国、九州。 花期4~5月