セミの声の音量が少し下がりましたね。
８月も残すところ１週間くらいですものね。
さて、昨日の記事に、
「開き直りと妥協の違いが分かりません」
というコメントがありました。
この違いって、
本当に開き直ったことのある人なら、
わかるんですよ。
開き直るということは、
「どうなろうと、もういいや」と
捨て身になることであり、
「この状況の中でしか
体験できないこともきっとあるから
四の五の言わないで、思い切り楽しんでみよう」と
腹をくくることですから。
この違いが分からないという疑問を持つということは、
潜在的に、開き直ったら状況が好転するはずだ
という期待があるからですよね。
期待するのがいけないって言ってるんじゃないですよ。
期待があるということは、
やっぱり自分の思い通りにしたいという執着が、
根っこにあるわけで、
それだと開き直っていることにならないんですよ。
本当に開き直っていたとしたら、その先に
自分の思い通りじゃない展開が起こったとしても、
「開き直ったのに、どうしてこうなっちゃったんだろう」
とは思わないでしょ。
それも織り込み済みで開き直ったわけだから。
だから、
本当にその状況を受け入れて、
開き直ったことのある人なら、
妥協とは全然違うということが、経験的にわかります。
端的にいうと、
妥協とはしかたなく消極的に受け入れることです。
そして、本当は「どうしても自分の思い通りにしたい」
という執着が心の底にある状態です。
開き直るとは、これはこれで必要な経験なんだと理解し、
積極的に受け入れることです。
その結果、自分の想像通りの展開にならなくても、
それもそれで受け入れていく姿勢です。
何とか人生を好転させたいと、
誰もが思います。
幸せな人生を送りたいと思うことは、
とても大事なことです。
だから執着してしまうのも当然だし、
別に悪いことではありません。
執着することすらも、
執着とはどういう感情で、
執着しちゃうとどういうイヤな気分になり、
結果としてうまくいかないことが多くなるという
貴重な体験ですから。
執着も、一回徹底的にしてみればいい。
そして、
「執着してても、埒（らち）が明かない」
ということを身にしみて経験してみればいい。
自慢じゃないけど、
私もこのプロセスを通過して、
宇宙におまかせの境地に至りましたから。
そんなどん底みたいな経験をするよりも、
本気で捨て身になって、
この状況を精いっぱい楽しんでみようと
開き直ったなら、
本当に想像を超える人生の扉が開くんじゃないかな。
丸腰になって飛び込むって、
ものすごく怖いですよね。
その気持ちもよくわかります。
でもね、
勇気をもって飛びこんだ人の背中には、、
不思議なことに羽が生えるんですよ。
そして、
信じられないくらい大きく羽ばたき、
今まで見たことのないような景色を見ることになるのです。
それではまた
今日も素敵な1日を
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