覚醒するためには、エゴを無くして、無欲になることだ。
それが最も覚醒への近道である……
みたいなことを昔の覚者は言っていました。
無欲かつ無心。
その状態のときに宇宙とひとつに溶け、
今という無限の静寂の中でとつてもない至福が広がります。
これはこれですごい体験です。
こういう覚醒状態を常時キープし、
人間離れた状態を目指す超人志向の人もいます。
私はインドやアメリカで、
そんな覚醒を促進するためのコースに出たこともありました。
それはとても面白い体験でしたよ。
でもぶっちゃけ、そういうコースに出ている人ほど、
「覚醒する」ということがエゴの欲求を満たすことになっているところもありました。
覚醒した人間であることが、
他の人とは違うという揺るぎない存在価値になる。
だからどれだけ自分が悟っているのか、
どれだけ修行にコミットしているのかを、
アピールしてしまう。
それがエゴから来ているということには、
意外に気づいていない。
超人的な覚醒状態を目指すために、
わざわざ飛行機に乗って、
たくさんお金を払って参加しているのに、
無欲になるどころか、
逆にエゴ丸出しになっている。
それが情けないって言ってるんじゃないんですよ。
欲があって、
自分の存在をアピールしたい、
それが人間なんだと思ったんですよ。
無心で無欲な状態も、
瞑想しているときなどに
たぶん誰でも感じることはあると思います。
それも別に難しいことじゃないんですよね。
私がみなさんによくお伝えしている大丈夫ポイントも、
実はその状態のことですから。
だけど私たちは三次元で人間やってるわけですよ。
人間やりに来たわけですよ。
覚醒状態と言われる状態は、
私たちを生み出した宇宙の創造の源の状態であり、
そこから生み出されたわけですから、
目指さなくても、体験済みと言ったらヘンかもしれませんが、
でもまあ、もともとそれそのものだったわけです。
そこからわざわざ人間という、
欲があって、
自分の存在をアピールしたい、
泣いたり笑ったりする生き物になったわけですね。
人間になったのに、
人間を超えたものを目指してうまくいくわけがないんだなと、
インドやアメリカでの体験を通して、
逆に実感したんですよ。
ということは、
人間を楽しめばいいんだと。
人間らしく生きればいいんだと。
ただ人間を楽しむのでも、
いろんな楽しみ方がある。
もともとすべてはひとつで、
ありのままで完全なんだってことをまったく思い出さずに、
深刻になったり、
不安になったり、
孤独にさいなまれたりして、
何があっても至福状態の創造の源とは真逆の状態を徹底的にやるという楽しみ方。
これをやっている人もたくさんいます。
この状態も実は間違ってるわけではないんですよ。
これをやりに来たともいえるから。
もう一方で、
もともとはすべてがひとつで、
ありのままで完全なんだって分かった上で、
人間を楽しむというやり方もある。
私はこっちの志向だし、
そういう人に向けての情報を発信しているのだと思います。
これは何も蒙昧な人類を覚醒に導くのが己の使命であるなどという重たく気負ったものじゃないんですよ。
魂のただの趣味であり、好みなだけです。
こっちの路線で行くと、
たとえ悲しいと感じるようなことが起こっても、
なんかそれすらも美しく感じるんですよ。
どっちかっていうと、
悲しみを悲しみとして純粋に感じられるような気さえする。
常時覚醒状態というのは違うんですが、
生きていること自体が楽しいし、
人間て、なんて面白いんだろうかという感じでいられる。
究極的にはね、
魂の好みの問題です。
たぶん、
今のあなたの状態も、
あなたの魂が体験したいことを、
ちゃんと体験している状態ですよ。
うまくいっているわけ。
それなのに、私のこのブログを今読んでいるということは、
あなたの魂も、
どっぷり人間スタイルから、
わかってて人間やるスタイルに移行するタイミング差し掛かっているということなんだと思います。
究極的には、
あなたの好きな方を選べばいいだけのことです。
極論すれば、
どうであれ、
あなたの人生は成功しています。
生まれたこと自体が大成功だったのですから。
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