まったく身動きが取れないほど、

何枚も何枚も服を着て、

暑くて暑くて汗だくになっている男がいました。

 

暑いどころか、息苦しいし、

まったくやる気も起こりません。

 

でもそれが、服を何枚も着ているからだということに、

気づいていません。

 

「やりたいことをやれば幸せになれるよ」

「夢を思い描いて、胸をときめかせて生きればいいんだよ」

と天使に言われても、

「こっちはそれどころじゃないんだよ」

「苦しくて苦しくて、しょうがないんだ」とにらみつける始末。

 

ある日、

脱水症状がひどくなり、

ふらふらして薔薇の茂みにぶつかってしまいました。

 

すると何十年も着てぼろぼろになっていた服が

薔薇のとげに引っかかって、

スルリと脱げてしまいました。

 

「おやおや、

なんだか気分がいいぞ」

「どうしたことだろう?」

 

そう思って、ふと周りを見ると、

薔薇のとげに引っかかった

真っ黒に汚れたぶ厚いコートが目に入りました。

 

そのとき男は雷に打たれたように気づきました。

 

「そうか!

そうだったのか!

こんなにいっぱい服を着ていたから、

俺は暑くて苦しかったのか!」

 

そう思って、

どんどん服を脱ぎ捨てていくと、

どの服も、

もう使い物にならないほど傷んでいました。

 

「こんな使い物にならないものを、

俺は何十年も着ていたのか……。

なんということだ……」

深い深いため息が出ました。

 

 

どんどん服を脱いで、

生まれたての裸になると、

すこぶる気分がよくなりました。

 

お日様の光を、

体いっぱいに浴びると、

着ぶくれしていた時とは違う、

心地よい汗が流れます。

 

「そうだ!

森の泉に入ろう!」

 

男は歓びではちきれんばかりになり、

泉に向かいました。

 

泉は青く透き通り、

キラキラと輝いてます。

 

ザブ~~~ンあせる

 

そのとたん、

かつて一度も体験したことのない

昇天しそうなほどの心地よさが広がりました。

 

 

「ああ、これが幸せというものだったのか」

「生まれたままの姿でよかったのだ」

 

「俺は今まで余計なものをたくさん着込んで、

自ら不幸になっていたのだ」

「生きる気力さえ、失いかけていた」

「幸せになるということは、

生まれたままの自分に戻るだけのことだったのだ……」

 

体から力を抜いて、

大の字になって泉に体を浮かせました。

 

青い空と、

まぶしい太陽、

そしてこの透き通った泉の水、

小鳥たちの美しいさえずり……

そのすべてが男を祝福していることを感じました。

 

 

服を全部脱ぎ捨てた男の頭は、

冴え渡っていました。

 

何が大事なことなのか、

自分のしたいことが何なのか、

どうすればいいのかが、

ちゃんとわかるのです。

 

自分の中にすべてがあることに気づいたのです。

 

男はそれから、

天使にいざなわれ、

新しい世界へと旅立ちました。

 

それは、

何かを持たなくても、

何かができなくても、

幸せそのものとして生きられる

「ゼロの世界」でした。

 

……おしまい

 

サングラススニーカースーツデニムスカートセーターTシャツエプロン

 

足さなくてもよかったんですよ。

戻ればよかったんです。

 

私たちは、もともと完全だったのですから……。

 

 

 

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