こんにちは。行動アドバイザーまちこです。

さて、前回から「家族トラブルあるある」についてお話しています。

前回の振り返りになりますが、家族は一番身近な存在のため、
自分と同じ考え方で行動することを期待してしまうがゆえに、
それが裏切られた時に怒りが発生してしまうということでしたね。

そして、相手に対して感情的に要求を通そうとすると、
ケンカに発展しがちなのでオススメできないというお話もしました。

ということで、今回は、
なかなか動いてくれない家族と折り合いをつけるため、
「調整」することについてお話したいと思います。

まず、「調整」とはなんでしょう?

たとえばビジネスの世界では、
利害が異なる立場の人たち(上司と部下、別の部署、取引先など)の意見を、
目的達成のためにうまくまとめることが求められたりします。

この
「利害が異なる人々の意見や主張を、うまく落としどころを探して収める」
という能力のことを「調整力」と言います。

どちらか一方や誰かを力でねじ伏せて要求を無理に飲ませるのではなく、
対立を避け、時には少しずつ妥協しながら全員が納得する形を探すのですね。

つまり、家族間でも同じことをしてみよう、ということです。

えっ、家族なのに?
言えばわかることなんだから、いちいちそんな面倒なことしたくない!イラッ


……お怒りごもっとも。
日々、家族に「ちょっと!むかっと思うことが多い場合は、
一つ一つにそんなことやりたくないですよね。

でも、現時点で家族に要求を通せていなくて、
何度言っても状況が変わらないのであれば、
残念ながら、同じことを続けても何も変わらないでしょう…汗

人は”慣れる”生き物ですから、
同じことを言い続けているうちに家族がその状況に慣れてしまい、
ほとんどBGM状態になっている可能性があります。
(電車に乗っているうちに、騒音が気にならなくなるのと同じ状態です新幹線
こういう時は、新しい方法を試した方が効果的です。

ということで、具体的にどうすれば良いのか。
前回の記事でもあげている
「洗濯物を裏返しにしたまま洗濯機に入れる家族」Tシャツデニム

という例をもとに考えてみます。

まず、そもそもどうして問題が発生しているのでしょう?
洗濯物を表にして洗いたいあなたに対して、
家族は裏返しにして洗濯機に入れているからですね。
利害の不一致があるわけです。

ここで考えるべきは、まず双方の理由です。
あなたが洗濯物を表にして洗いたい理由。
そして、家族が裏返しのままにしてしまう理由。

あなた自身の理由は考えればわかることですが、
家族の理由についてはヒアリングしてみましょう。耳
仮に理由が思いつく場合でも、思い込みや押しつけはNGです。
もしかしたら、思いがけないことを考えている可能性があるからです。

ぜひ、落ち着いた状況で穏やかにヒアリングしてみてください。
感情を抑えて、冷静な口調で聞いてください。
もし、口頭だと自信がない場合はLINEなどを利用するのも一案です。

「洗濯物を裏返しにしたまま洗濯機に入れるのはどうして?
 裏返しにしたい理由を教えて?」ほっこり


このようにして、ヒアリングで得た相手の理由によっては、
怒りが湧いてくることがあるかもしれません。ムキーッ
ですが、どうか抑えてください!!
(深呼吸して5秒待ちましょう!)

ここで何より大事なのは、
どちらの意見が正しいか、間違っているか、で考えないということです。

相手の理由がどんなに理不尽なものだったとしても、
「あ、そうなんだ。正直に話してくれてありがとう」ニコ
と言って一旦そのまま受け入れましょう。

相手は、自分の理由は正統なものであると信じて疑っていません。
どんなに内容がおかしくても、その理由は尊重されるべきと思っているのです。
ですので、受け入れられたと感じると、安心して心が落ち着きます。
反対に、相手の誤りを指摘してしまうと、反発心から相手は冷静さを失い、
感情的なやり取りに発展してしまいます。メラメラ

さて、相手の理由を受け入れたら、次はあなたのターンです。
洗濯物を表にして洗いたい理由を淡々と説明しましょう。
相手を責めるような内容や、口調にならないよう注意してください。
感情を入れず、困っている事実だけを伝えましょう。
こういう時は、以前の記事でもお話したアイ・メッセージが有効です。

さて、うまくいけば、この段階で相手があなたの理由に納得し、
「わかった。次からは表に返して洗濯機に入れるようにする」
と言って、状況が改善するかもしれません。
もしくは、相手の理由が納得のいくもので、
「そっか。それなら裏返しにしたいよね」
と、あなたの方が相手の要求を受け入れる場合もあるでしょう。

これで双方納得がいけば問題は解決しますが、
折り合いがつかない場合や、
一見、相手が要求を呑んでくれたと思いきや口だけだった、
という場合もあると思います。えーん

こういう場合は、お互いの妥協点を盛り込んだ仕組みで問題解決を目指します。

というわけで、次回の記事では「仕組み化」についてお話したいと思います。
本日もお読みくださりありがとうございました!