『2年生存率０％を生き抜いて』
28歳で腎臓の希少がんに罹患。
22年前の発病当時、
一番の希望は生の体験談でした
生還記録の連載は終了し、
ここからは、
出会ってきたがんサバイバーを
紹介していきます
杉浦貴之・生還記録はこちら
はじめに
出会ったがんサバイバーや、
発行する『Messenger』に
登場してくれた方を紹介していきます。
乳がんステージ４から
約２年寛解状態を保つ、
山本智子さんを紹介します。
智子さんは2020年5月、
ステージ４の炎症性乳がんと
診断されるも７か月で寛解。
そんな智子さんの手記です。
覚悟
私は高知県高知市在住で、
現在46歳です。
仕事は病院の
ソーシャルワーカーをしています。
2020年5月、44歳のときに
炎症性乳がんと診断されました。
診断される１年ほど前から
だんだん左胸が硬くなり、
赤く腫れ上がって
熱を持ち始めました。
その間２度専門医にかかりましたが、
「よくある乳腺症で心配はいらない」
と言われ、
安心しきっていました。
ゴールデンウィークが明けたころ、
とうとう高熱を出し、
どうやら左胸が原因ではないかということで、
様々な検査の結果、
第６頚椎、第２腰椎、
右胸や鎖骨の
多発リンパ節へ転移のある
ステージ4の炎症性乳がん
と診断されました。
炎症性乳がんという
病名もこのとき初めて聞き、
このように広範囲に硬く腫れて
痛みを伴う乳がんがあることを知りませんでした。
炎症性乳がんは
全乳がんの３～５％と非常に珍しく、
乳腺症との区別がしづらいため、
専門医でも診断が難しい場合があるそうです。
また、非常に悪性度が高く
進行も速いため、
診断されたときには
すでにステージ3以上、
５年生存率は数％ほどであると言われています。
これを知ったときは
さすがに生きた心地がしませんでした。
5年後私は生きていないのか、
息子の成人を待たず、
娘の高校卒業も待たずに
死ぬのかと思うと、
手が震え、
心臓が締め付けられ、
食事も摂れず、
しばらく夜も眠れませんでした。
ステージ4のがんに対する標準治療は、
一般的に抗がん剤治療一択となります。
私も例に漏れず、
抗がん剤
（ハーセプチン
＋パージェタ＋ドセタキセル）
を約半年間８クール受けることとなりました。
もっと早く
このようなタイプのがんが
あることを知っていたら、
最初に受診したとき
専門医の先生が見つけてくれていたら、
結果は変わっていただろうか･･･。
しかし、
いつまでも起きたことを
振り返ってクヨクヨしても、
現実は何も変わらないと思い直しました。
告知から約1か月、
最初の抗がん剤を終えてすぐのこと、
自分でも驚くほど冷静に
気持ちを切り替られたと思います。
「どうせ病院でできる治療法は
一つしかないのだから、
病院任せにするのではなく、
自分でできることを見つけて、
治る可能性を探ろう」
おそらくステージ4でなかったら、
このような覚悟はできなかったと思います。
（2020年6月、娘と六条神社にて）
つづく。
続きはこちら！
山本智子さんの登壇される、
『とにかく元気が出る講演会 in 高知』
～がん経験者が伝える命のメッセージ～
9月11日（日）『とにかく元気が出る講演会in高知』開催！録画配信あり！
【出演者】池内秀暢氏、松本加恵氏、山本智子氏、杉浦貴之
→
山本智子さんの手記を掲載した、
『Messenger59号』は
「自然治癒力とは何か？」特集。
9月25日（日）『とにかく元気が出る講演会 in 大阪』
録画配信あり！
【出演者】 三浦直樹氏、西田拓司氏、小澤康敏氏、岡部佳子氏、熊野安芸子氏、中村映自氏、中村浩美氏、山本理恵氏、杉浦貴之
詳細→
9月10日（土）杉浦貴之トーク＆ライブ in 松山
四国ツアーでは唯一、
オンライン（ZOOM）でご参加いただけます！
がん余命宣告から23年。
命のマガジン『Messenger』を創刊して17 年！
取材で出会った
250人以上のがんサバイバーに共通すること。
対談した医師たちから学んだことは？
自然治癒力を高める心の持ち方！
病を乗り越えるメンタルを楽しく語り、歌います。
『Mesenger』定期購読者の方はオンラインは1000円です。
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杉浦貴之・9月のイベント出演情報です。
9/9 高松
9/10 松山（ZOOMあり！）
9/11 高知『とにかく元気が出る講演会』
9/13 四万十
9/24 岡崎『杉浦貴之＆若渚＆Espacio』
9/25 大阪『とにかく元気が出る講演会』
9/26 大阪『山本理恵＆杉浦貴之』（ZOOMあり！）
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