『2年生存率０％を生き抜いて』
28歳で腎臓の希少がんに罹患。
22年前の発病当時、
一番の希望は生の体験談でした
発病からの生還記録を綴っています。
今日は現在の活動です。
生還記録/最初はこちら
5年前、
高知県の病院の
緩和ケア病棟で
コンサートをしました。
会場は病院の交流スペース。
会場まで足を運べない方は、
病室のドアを開け、
ベッドで聴かれていました。
コンサートが始まり、
看護師さんたちが
慌ただしく動き始めました。
後で知ったのですが、
病室のドアを開け、
家族と一緒に
聴いていたおじいちゃんの
旅立ちがありました。
朝から「今日はいよいよ」と
呼び出しがあって、
たくさんの家族に囲まれています。
家族みんなで泣きながら、
「ありがとう」を伝えます。
まさに『大丈夫だよ』を
歌っているときで、
それがBGMになっていたそうです。
『大丈夫だよ』の歌の途中、
後半のこんな歌詞のところで、
命を全うされたそうです。
歩いた道も 今いるところも
これからの道も 何一つ無駄はない
大丈夫だよ 大丈夫だよ
君の命はとてもとても輝いている
コンサートでは
どんなことを伝えようか、
とても迷いました。
自分に何ができるのか。
こんなことを伝えたと思います。
時には命と向き合うことを休もう。
過去を振り返ったり、
未来を不安に思ったり
することも休もう。
自分に心地良いことしてあげて。
ナースのランキングを作っちゃったり。
病があろうが、なかろうが、
命の価値は変わりません。
生きている限り、
希望を持っていい。
生きている限り自分を
制限しないでほしい。
言葉は慎重に選びながらですが、
腹芸で笑ってもらいました。
腹芸で大笑いしていたのは、
旅立ったおじいちゃんの
お孫さんたちでした。
生命力湧き上がる歌、
「ビンビンパワー」で
誰よりも盛り上がっていたのは、
そのおじいちゃんのご家族でした。
（旅立ちの後に会場に来られたのです）
前日入院されたばかりの
車椅子の男性患者さん、
同年代のAさんは最初、
不安で看護師さんに
こう打ち明けていたそうです。
「コンサートで逆に凹んだり、
傷ついたりしたらどうしよう・・・」
少し遅れてきたAさん、
コンサートが進むにつれて、
自分で車椅子をこいで
どんどん前に出て来ます。
ナースさんネタのときは
声を上げて、
「わかる、わかる！」
と笑ってくれました。
『ビンビンパワー』で
拳を振り上げともに歌い、
『Love song～ありがとう～』で
みんなと手を繋いで、
ひとりじゃないんだと、
涙されていました。
『心音』で
「ぼくに生まれてよかった」と、
自分自身に伝えてもらいました。
車椅子で
立ち上がることも
できなかったAさん。
コンサート終了後、
なんと！
立ち上がって記念撮影。
立っていることに、
本人がびっくりされていました。
「立てた！すごい！
ライブのネタにしてください！
本当ですから！」
Aさん自身の力です。
自分で自分を制限し、
可能性を閉ざしていることがあります。
体の可能性、
命の可能性は、
自分が思っている以上の
ところにあるのだと思いました。
この話は、
先日出演したラジオ番組で、
お話させていただきました。
途中の歌は、
『大丈夫だよ』
『ビンビンパワー』
『Love song～ありがとう～』
音声のみで聴くことができます。
『Love song～ありがとう～』杉浦貴之
オンライン養生セミナー《魂の養生編｠
会場＆ZOOM＆アーカイブで参加可！
杉浦貴之/生還記録はこちら
杉浦貴之創刊『Messenger』
がんサバイバーの生還記録
杉浦貴之スケジュール
ぜひポチっとよろしくお願いします。
