生と死を考えるターミナルケアについて〜その2 | 幸せの導標(しあわせのみちしるべ)

幸せの導標(しあわせのみちしるべ)

一般社団法人ライフエンディング・アシストの和田です。

こんちには!
一般社団法人ライフエンディング・アシスト
理事・副代表の和田 尚久です。



死期が6ヶ月以内のターミナルケアの段階になると、死が近いわけですから本人はもちろんのこと、家族も辛い時間を過ごします。

なぜいま、ターミナルケアなんでしょうか?
昨日に続き、上智大学グリーフケア研究所 特任所長「生と死を考える会全国協議会」会長 髙木 慶子氏の「全人的ターミナルケアの理解と実践」からご紹介します。


3. なぜターミナルケアを続けるのでしょうか?
    ⑴患者さんお一人おひとりに、ご自身の人生を
        認め、肯定していただき  
    ⑵家族や親戚、友人、医療者などに対して
       ①感謝:ありがとうございました
       ②謝罪:ご迷惑をおかけしました
       ③再会:また会いましょう
     この3つの心構えを支度(準備)していただくため


4.ターミナルケアは具体的にはどのようにしている  
       のか?
    ⑴毎週同じ曜日、同じ時間に訪問する
    ⑵時間の長さ 患者さんの様子により、異なるが
       40分から20分
    ⑶できるだけ椅子に座ってお話を傾聴する

自分の心がざわついていたら
相手のこころの小さな動きがわからない。
しっかりと聴いて理解する




命がある限り人間は生かされている
「あしあと」マーガレット・F・パワーズ

ある夜わたしは夢を見た
わたしは主とともに
なぎさを歩いていた

暗い夜空にこれまでのわたしの
人生が映し出された
どの光景にも砂の上に
ふたりのあしあとが残されていた 

一つはわたしのあしあと
もう一つは主のあしあとであった

これまでの人生の最後の光景が
映し出されたときわたしは
砂の上のあしあとに目を留めた

そこには一つのあしあとしかなかった
わたしの人生でいちばんつらく
悲しいときだった

このことがいつもわたしの
心を乱していたので
わたしはその悩みについて
主にお尋ねした

主よ
わたしがあなたに
従うと決心したとき

あなたはすべての道において
わたしとともに歩み
わたしと語り合ってくださると
約束されました

それなのにわたしの人生の
いちばんつらい時
ひとりのあしあとしかなかったのです

いちばんあなたを必要としたときに
あなたがなぜ
わたしを捨てられたのか
わたしにはわかりません

主はささやかれた
わたしの大切な子よ

わたしはあなたを愛している
あなたを決して捨てたりはしない
ましてや苦しみや試みの時に

あしあとがひとつだったとき
わたしはあなたを背負って歩いていた



人生の中で…1日の中でも
とても幸せなとき、辛い時
思い通りにならないときに
自分一人で頑張っているのではないことを
思い出すこと…

すなおに認め感謝する

苦しみ
痛みもない光だけだった

心の中には
希望を与える

死が向こうからやってくる
待ったなし

悲しみを乗り越える


5.ターミナルケアは患者さんのケアだけではなく、家族へのケアも大事にする


命がある限り人間は生かされている。
若くても、元気でもいつ死ぬことになるのかは誰にもわからないですね。
病気になって入退院を繰り返しても死すべき時じゃなければ死なないのです。
死に向かって生きているというよりも
死が向こうからやってくるのですから、待ったなしなんですね。

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自分のことをきちんと伝えることは自分のためであると同時に大切なひとへの思いやりです。

自分のことをきちんと伝え、自分らしく生きていくことに年齢は関係ありません。

私たちは、失われつつある家族とのコミュニケーションや地域とのつながりを再生させるとともに、経済産業省が提唱する豊かなライフエンディングステージを実現するために活動を行います。

エンディングノートを「よりよく生きるためのツール」「大切なひととのコミュニケーションのためのツール」と位置づけ、わたしたちはハッピーライフマップと呼んでいます。
自分らしく生きること、生きているときに役立つハッピーライフマップについてセミナー、体験会、インターネットテレビでみなさまにお伝えしています。
まずは、自分のこと、家族のことをきちんと考えて書くことから始めませんか?
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明石市後援
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