昨年6月の神奈川県大井町の東名高速道路で被告があおり運転で被害車両の前に出て停止させた。これは、高速道路での駐停車を禁止する法に違反し、追突したラックの運転者はまさか前方に止まっている車のあることを予見出来なかったのはもちろん、事故を回避することもできなかったであろう。
しかし、ここでは、こうした法律問題を抜きにして、犯行にいたるきっかけになった言葉について、考えてみよう。被害者が、被告に車の駐停車位置に付いて「邪魔だ。ポケ」と言ったという。被告は「ポケ」と言われたのが頭にきたというのであり、やはりこれは、人格の蔑視であり、使うべきではないと思う。電車の中で、母子が「バカと言った方がバカだ」と言いあっていた記事を見かけたことがあるが百害あって一利なしである。
私たちは、他人に行為の不適切は是正するよう指摘しても、根拠のない人格の蔑視まで,付言すぶべきではない。