和太郎がバリ島で暮らしている頃、従業員のマーリンが慌てた様子
で和太郎の部屋に来て、『日本人の女性が会いたいと言っている』
とのこと。
ある日本人女性がバリ人男性と一緒に和太郎のアパートへ訪れ、急
遽、日本へ帰りたいが航空券が高くて、普通は日本へはいくらか教
えてくれとのこと。和太郎はチケット屋ではなく、アパート経営者、
そんなことはネットで調べれば簡単にわかる事。
当時、女性は40歳くらい、一緒に来たバリ人の男は彼女がチケッ
トの手配を頼んだエイジェント、彼の話では緊急の手配なので片道
20万円、怪しんだ彼女は何故か見ず知らずの和太郎のところへ来
たのであった。
早速、ネットで調べると直近の日本行でも片道5万円、明らかに怪
しいバリ人男だが、それ以上に驚いたのが彼女の発言、『チケット
を予約してください』とのこと、初対面の和太郎に勝手な依頼をす
る日本人女性、和太郎はひたすら呆れるしかなかった。
事情を聴くと彼女はバリ人の亭主を持つバリ嫁、何故、亭主に頼ま
ずエイジェントや初対面の和太郎に頼むのか?バリ島らしい理由が
あるに違いない。和太郎は彼女におよその値段と予約の方法を説明
し、一旦お引き取り頂いた。
和太郎が思うに、彼女はバリ人の旦那を信用しておらず、お金に関
しては一切関知させたくないはず。旦那に頼んでも正規の値段以上
のお金を要求すると思ったに違いない。インドネシアは家族や親戚、
友人同士でも手数料を取ったり、法外の請求は当たり前、日本人的
に言えば騙し合いなのだ。
その後、彼女は安いチケットを自分で手配し、無事、日本へ帰国、
第一印象は強烈なバリ嫁の印象だが、話すと常識的な日本人女性で
あることにもっと驚いた。何故バリ島で暮らすのか?
↓バドミントンの後はB級アイスが美味しい
↓その後は軽くスパゲッティ