美大に行くと決めてから、なんかしっくり来なかった事。
“じゃぁ法学部に行った意味無かったんじゃないの?”
意味ない事なんかないと言い聞かせても、ふと“物凄い間違いをおかしたんじゃないか”と思ってしまう。
自分への励ましなのか言い訳なのか分からない理屈を、いろいろ言い聞かせて、でも結局そんなの、他の理屈で簡単に打ち負かされるのが何となく分かってた。
理屈じゃない何かがるかって言われても、なかなか見つからない。
しまいには、美大に行こうとしている事が間違いなんじゃないか、可能性の低くなった選択肢が急に選びたくなっただけなんじゃないか、とも思えてきて怖くなる。
しかし、今日、なんだか訳の分からない自信を付けてしまった。
今日は不動産法関係のゼミでした。
議論して、反対派に対して反論を言ったら、反対派がバタバタと味方になった。
で、ゼミが終わって帰ろうとしたら、先生に「あのさぁ、」と声をかけられた。
“見当違いの反論しちゃったのかな”と思ったら、
「勘がいいよね。いつも痛い所つく。」と言われた。
それで何故か、無駄じゃなかったのかも、と思えた。
そういえば私、法律に興味あったから法学部入ったんだっけ、って思い出した。
そういえば私、法律好きになれたよな。
ちゃんと勉強したって言えるよね。
これから行こうとしている道と、全く逆の道を誉められたのに、何故か前向きになれてしまった。
でも、法律で身に付けた事だって、普遍的な所で美術とつながる気がする。
法律の勘が良いとしたら、きっと他の分野にだって応用していけるんじゃないか。
こんな、何でもない、全然違う意味で言った言葉が、人を勇気づけたりするんですね。
嬉しいかな、悲しいかな、人は必ず人とつながってる。
家族から、顔も知らない人まで、いろんな人と、いろんな細い線が、何本も複雑につながり合ってるような、不思議な気分になった。
もしかすると、私が美術に興味持ったのも、どっかのおっちゃんがすげぇアーティスティックな格好で横を通り過ぎたのがきっかけになってるかもしれない…かもしれないっ!