何だか、まだお酒が体に残ってる気がする。
しかし、まぁ今朝はよく起きたなぁ、自分。
そこだけは誉めてやりたい。
9:00にデッサンに出掛けなくちゃいけなくて、パチッと目が覚めたら9:00。
最初、長針と短針見間違えて、11:45だと思って“うわ~”と思ったが、よく見たら9:00。
“まだ間に合う…!”
そして5分後には家を出ていました。
“超ねむい…超ねむい…”とつぶやきながら電車に揺られ。
着いたら急いでデッサンの準備、をしながら“何しでかしたんだ、自分…?誰かの気持ち振り回したろ?どうやって責任取るんだ?”とぼんやり自分を責める。
デッサンが始まると、“やべぇ、まじで気持ち悪い…。”
もう何も考えられない。
自分が一体何をしているのか分からない。
頭の中に、デッサンを考える余地がない。
“きっと嘘ばっか言って、えぐり出した本当の事も言って、多分自分の話ばっかして…。好きな人があの場にいなかったのが唯一の救いだ…。なんであんなに飲んだんだ?やっぱたまってたのか?っていうか気持ち悪い。すんごく気持ち悪い。帰りたい。いや、デッサンやんなきゃ。帰りたい。”
頭はそんな事でいっぱいで、手が止まる。
手を動かしても、全然意味の無い動かし方で、全く進まない。
30分くらいの間に3回もトイレに立ち、とりあえず上から出すか下から出すか迷う。
どうしよう、アトリエで吐いたら…大惨事だ…と、最悪の状況を想像して怖くなる。
デッサンしながら思う。
“もう今日ダメだ、何も考えられん。このまま続けても何も良くならない。今の時間帰ったら日向ぼっこできる。いや、こんな状況だからこそデッサンやるべきなんじゃないか?どんなに調子悪くても、結果が良くないと分かってても、最後までやり終える事で人間成長するってもんだろ。いや、無理しないというのも一つの素敵な解決策なんじゃないか?先生にやる気が無いと思われたとしても、帰りたいと思ったら、帰って、日向ぼっこしたいと思ったら日向ぼっこして、正直な生き方を選んでもいいと思う。ダメな自分を受け入れる強さになるかもしれない。先生、今日帰りますって言おう。いや、結局それ甘えだろ。成長したくないのかよ。”
たかが2日酔いで悶々と考えてると、後ろからデッサンを見た先生が「今日良くないよ」と言う。
当たり前だろ、2日酔いだもん。
いろいろアドバイスをくれるが、何言ってんだか、全然理解できない。
その先生が去って、他の先生が「今日自分で調子どう思う?」と聞く。
だから良いわけないだろ、2日酔いだもん。
あぁ、帰るって言おうかなぁ…とまだ迷う。
さっきの先生が戻ってきて、「今鉛筆何使ってる?」と聞く。
“え、私今何使ってんだろう?”と、自分が使っている鉛筆の濃さが分からなくて驚く。
そして見ると超濃い6Bを使っていて“うわ、自分何も考えてない!”と驚く。
“もう今更帰るのもなぁ。よし、続けよう。少しでも良いもの作ろう”と決意を固める。
体調が少しずつ戻ってくる。
しかし、デッサンは良くないまんま昼休みに。
午後は頑張った。
何とか立て直して、評価もいつもより良かった。
“帰んなくて良かった”と思う。
そんなこんなで、もう酒はこりごりです。