最近は、運動らしい運動をしていなかったので、体力には自信がなかったのですが、大槌では家の土台の上にたまった泥をスコップですくい出すと言う仕事をしました。


スコップ握ったのなんて、ん十年ぶりです。
雨で湿っていたので、思ったより作業が進みました。


筋肉痛が怖かったのですが、5日経っても出ていません。

こんな私でお役に立てるなら、またぜひ参加したいものです。


土曜日の夜は、あえりあ遠野へ宿泊。
まずゆっくりお風呂に入って、7時から夕食でした。
お腹が空いていたので、がっつり完食。


夜8時から、遠野まごころネットでボランティアをしている女性6名との交流会がありました。
最初は全員でお話を聞き、そのあとはグループに分かれました。


印象的だったのは、釜石市箱崎町でカフェ活動をしている女性の話。
当初は留学する予定だったのが、その直前に震災に遭遇し、留学を取りやめて遠野でボランティアをしています。


カフェ活動は、仮設住宅を訪ね、そこで暮らすひとびとと交流すると言うもの。
阪神大震災では、仮設住宅での孤独死が話題になりましたが、被災者が孤立することがないよう、お茶菓子を持って訪問し、話し相手になると言う、一見簡単そうですが、気配りが必要な活動を続けています。


箱崎町は震災後、詐欺や窃盗の被害を受けたため、「よそ者」への警戒心が強く、ボランティアもなかなか受け入れて貰えなかったそうです。


近隣に学校がないことから、高齢者が多い地域です。
また、漁業に従事していた若者たちが、震災後に漁船が心配だと海を目指し、そのまま帰って来なかったと言う悲しい話も聞きました。


ボランティアがまず手掛けたのは、初盆までに墓参道を整えることでした。


ずっと頑なに心を閉ざしていた漁師のおじさんが、ある日魚を50匹釣ってプレゼントしてくれた時は、とても嬉しかったと彼女は言っていました。


また、写真についてですが、今までは被災者の心情に配慮して、一切撮影をしていなかったところ、被害の甚大さをなかなか理解してもらえなかったそうです。
そこで許可をもらった場合のみ、撮影をすることにしたら、やっと支援の必要性が知られるようになったとか。


私も写真を撮るという行為には、とても迷いました。
これは物見遊山の旅ではないのですから。
ただ、言葉だけではどうしても伝わらないものもあるので、悩ましいです。


(続く)