土曜日の朝はやや涼しかったのですが、段々と気温が上がってきました。

作業は長袖のカッパの上下を着て行なうのですが、またたく間に汗だくに。

体力に自信があっても、頑張り過ぎて熱中症になる危険が伴うので、リーダーは時間を計り、適宜休憩を入れます。

約2時間ほど作業をして、昼食となりました。バスの中に置いてあったお弁当を取りに行き、沖にある蓬莱島を見ながらランチ。
12時になるとひょっこりひょうたん島の音楽が流れますが、これは蓬莱島がひょっこりひょうたん島のモデルだと言われているためです。


その日の海は穏やかで、水面はキラキラと輝き、美しかったです。
その海が、7ヶ月前には、悪魔のごとく荒れ狂い、多くの命を飲み込んだとは信じられません。

その日も、ご遺体があがったのだと、後から聞きました。

1時から作業を再開し、コンクリートやガラスの破片で覆われ、雑草が生い茂っていた場所が、すっかりきれいになりました。

再びバスに分乗し、遠野まごころネットに一旦戻って、着替えました。

岩手県は全ての避難所が閉鎖されました。
しかし、仮設住宅へ移れば、自立したとみなされ、食料や日用品の調達は全て自力でしなければなりません。
もうすぐ厳しい冬がやってきます。

(続く)