【八王子市】子安神社(3) | ぼっちあるき

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歩きながら考えてみた

子安神社の境内を探索しています。

 

 

市杵島姫命が祀られている厳島神社から、同じく境内社の金刀比羅神社へ向かいます。参道には社殿が設けられており、両サイドに「福を釣りたいみくじ」がぶら下がっています。これは参拝者によるものでしょう。海運の守護たる金刀比羅神社らしい光景です。

 

 

社殿を抜けると境内末社が五社並んでおり、その向かいの大木が苔生していました。死滅した細胞である樹皮は、それ故に変化の無い場所である為、苔にとっては最適な環境なのでしょう。木そのものは生きているので、水分には事欠かないのも大事な要素ですね。

 

苔の緑って原始的で、とても神秘的に感じます。4億年以上も前に陸上植物として誕生した苔は、我々の祖先である生物の目にも映っていたことでしょう。人類なんて、誕生してまだ500万年位しか経っていないのです。そう考えると、2024年なんて暦は束の間でしかありません。

 

 

金刀比羅神社の拝殿に、大黒神の巨大絵馬が掲げられています。金刀比羅神社の祭神は大物主命で、それは大国主命の別名であるとされています。大国主命は、音が似ていることから大黒天と混同され、後に習合しました。

 

金刀比羅神社は元々、山岳信仰と修験道が習合した金毘羅大権現を祀っていました。これが明治の神仏分離令によって廃され、主祭神が大物主命に変えられています。その際に廃仏毀釈を免れた神社は、今でも金毘羅宮として残っているので、二通りの漢字表記が存在しているのです。

 

 

傘立てのような天水受(たぶん)

 

 

一番奥まで行ったら行き止まりでした。門の向こうは甲州街道(R20)です。鳥居もあるし、北門かとは思うけど、普段から開放していないっぽいです。防犯カメラも設置されています。神社としては裏口になるから、目が届きにくいので仕方ないでしょうね。

 

 

本殿です。北門を開放して、もしここが傷付けられたりしたら一大事です。それに、国道沿いは人通りも多く賑やかなので、神様も落ち着かないでしょう。今の静謐さを守る為には、祭事でもない限り門を閉ざしておくのが正解でしょうね。

 

次回もさらに境内を探索していきます。それではまた!