【茅ヶ崎市】西運寺 | ぼっちあるき

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歩きながら考えてみた

御霊神社の北側にある西運寺を訪ねます。

 

 

ん?水平に撮ったはずなのに、なんか空間が歪んでますね。本堂は左へ傾いて見えるけど、左側のお堂は右に傾いて見える。松の木は自然の造形かとは思うけど、これも右へ傾いていますね。これはひょっとして新たなタイムリープスポットではn

 

それはともかく、ここ西運寺では昭和前期頃まで、賑やかに十夜会(じゅうやえ)が行われていたそうです。通称「お十夜」と呼ばれるもので、その起源は室町期に遡ります。いわゆる縁日で、毎年10月に催され、「南湖のお十夜」として有名だったとのこと。

 

サーカスや芝居小屋、見世物小屋や活動写真があって、露店も境内からはみ出すくらい出ていたそうです。バナナの叩き売りやガマの油もやっていたとのこと。見てみたかったですねぇ。玉屋(現在のスーパーたまや)のふかし饅頭が名物だったそうですよ。

 

 

青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)と聞いてもピンと来ないかもしれませんが、白波五人男と聞けば、「あぁ歌舞伎の演目か」って分かるかもしれません。石川五右衛門や鼠小僧と並ぶ盗賊の話で、五人男の中では弁天小僧菊之助が一番知られているかと思います。

 

その五人男の内の南郷力丸のモデルが南湖にいたと言われており、ここには慰霊碑があります。舟屋の倅で、今で言う反社な悪党だったそうで、最終的には鈴ヶ森で斬首されています。

 

 

こちらの地蔵は、散々悪事を働いたので自業自得とはいえ、斬首は気の毒だったということで、地元の人が建てた力丸地蔵です。慰霊碑やお地蔵さんまであるってことは、実在した人物だったんでしょうね。

 

 

これは珍しい線香の自販機。

 

 

「日本に数台しかない」んだ。確かに初めて見ました。ほとんどのお寺では、野菜直売所みたいな感じで、人々の良心に委ねた売り方をしてますもんね。

 

 

如意輪山(無縁墓石の山を勝手に命名)が山にならずに広がっています。右手には墓地もあるので、これなら線香の自販機が必要かもしれません。六地蔵の記念撮影みたいな写真になりましたが、すぐ後ろを二階建ての湘南新宿ラインが走っていくのがシュールです。

 

 

あ~やってしまいました。このすぐ左側に五輪塔形式の庚申塔という、とても珍しいものがあったのに、写真を残していない。「五輪じゃなくて六輪じゃね?」とか気を取られてしまったせいかも。う~なんてことを!ちなみに台座部分に三猿が刻まれたものです。写真が無いから説得力ないな。

 

ま、そういうこともあるさってことで。次回は西の方にあるお寺へ向かいます。それではまた!