【調布市】道生神社 | ぼっちあるき

ぼっちあるき

歩きながら考えてみた

府中市押立から調布市飛田給へ入り、坂を上って中央道を潜り、旧品川みちまでやって来ました。

 

 

何をそんなに急いでいるかというと、今にも雨が降りそうだからです。でももうここまで来れば大丈夫。飛田給駅はすぐそこで、いつでも電車に乗ることが出来ます。どうしても行っておきたい神社があるんですけど、なんとか天気は持ち堪えそう。

 

写真は道辻にあったレトロな住居表示。プライバシー云々な今では考えられないけど、昭和の頃は住所はおろか、電話番号も晒されていました。電話帳は今でもありますけどね。家電だし、掲載の可否は当人に委ねられているので、積極的に載せるのは商店や企業になっています。

 

 

ココ!「花束みたいな恋をした」(映画)のロケ地です。映画の舞台自体が調布市なので、他にもたくさん聖地はあるんですけどね。今は閉園となった京王フローラルガーデンANGEとか。飛田給駅の南口もロケ地でした。絹(有村架純)の実家が飛田給という設定だったのです。

 

 

麦(菅田将暉)と絹が捨て猫(バロン)を拾った道生(みちおい)神社。左側は飛田給公園になっていますが、神社の境内より公園の方が圧倒的に広いです。

 

 

土の中に埋もれた道祖神。結婚と恋愛は学生と社会人の如く異質なもので、価値観とか趣味とか、そういったものを生活が一切否定してしまう。一緒にいることが目的なのか、お互いが生きる喜びを感じられる為に一緒にいるのか。

 

いつかはおじさんとおばさんになるし、さらにはお爺さんとお婆さんになる。美意識だとか輝きだとか、そんなもんで飯は食えない。それはそう。それはそうなんだけど、生きるって、そんなに虚しいものなのか。飯を追って生きていくなら、それはもう人間じゃないんじゃないか。

 

生きる喜びって、思った以上に大事で、もちろん日々の小さな喜びの積み重ねが食事だっていい。実際、グルメ情報は根強いコンテンツだ。「お昼何にしよう」とか、「今晩何食べよう」の積み重ねだって、十分幸せに生きていける。

 

でもさ、でもね。そこに喜びを見出せない人も当然いる。食事なんて「食えりゃ何でもいい」っていう感覚もある。「そんなことより!」なんだ。そんなことより、「もっと大切にしたいものがある」んだよ。

 

大前提として、命を繋ぐ(飯を食う)ことが大事なのは分かる。だからもちろん否定はしないし、その為の行動はする。でもそれで終始してしまいたくない。それだけで人生を終えたくない。「だったら恋愛なんかしてる場合じゃないだろ」って言われれば、そうかもしれないけど。

 

あ、えっと、もし何か引っかかるものがあれば、是非映画を観て下さい。都会の郊外で足掻くのなんて、若い時の夢遊病みたいなもんだと思う方はスルーで大丈夫です。

 

恋愛ってたぶん、輝きを見つけることだと思うけど、自分自身に輝きが無くなれば終止符が打たれるよなぁと僕は思っています。

 

 

駅に向かいます。レトロな肉屋に遭遇。昭和はまだまだ現役で息衝いていますね。

 

 

ビニールハウスの向こうに見える飛田給駅のホームがシュール。ここで防災無線の「♪家路」が聞こえてきました。「♪遠き山に日は落ちて」です。府中市の防災無線だけど、飛田給は府中と隣接しているので聞こえてくるのです。

 

防災無線を聞くと、実家を出て暮らしてる人には、懐かしさが込み上げてくるんじゃないかと思います。昔はもっと長く放送されてたはずだけど、クレームがくるのか、家路もショートバージョンです。ま、仕方ないけど、これに風情を感じられない生き方って寂しい気がします。

 

YOSHIKI(X JAPAN)さんは、地元の館山市に帰省した際、防災無線で流れる「♪Forever Love」を聞いて、「あぁ、ロックのスーパースターになったんだな」と実感したそうです。

 

八王子市ではユーミン(♪守ってあげたい)が流れるけど、その感覚って大事なんじゃないかなと思います。地元に受け入れられたっていう感覚。いつか誰かの郷愁を誘うことになるメロディになったという事実。

 

 

飛田給駅に到着。今回の探索は、歩行距離8.57km、歩数11,726歩。上った階数4階でした。プチ探索にしては充実感があったし、なんといっても雨に降られず、っと、今降ってきましたよ。う~ん。持ってるな。

 

「春に三日の晴れ無し」の言葉通り、気候はいいけど天気と休みのタイミングが難しいですね。次回の探索は晴れるかなぁ。雨模様だと遠出しにくいんですよねぇ。でもあんまり待ってると、梅雨が来ちゃいますしね。まずは計画を練ろう。

 

 

それではまた!