【府中市】押立神社 | ぼっちあるき

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歩きながら考えてみた

府中東高校から押立神社に向かいます。

 

 

府中市下水道押立ポンプ場の構内で咲くツツジ。門扉越しの撮影です。桜と紫陽花の間に、長く楽しませてくれるツツジ。漢字だと難しいですよね。躑躅と書きますが、「てきちょく」と読むと「足踏みをしている状態」という意味になります。どちらも足偏ですよね。

 

「歩行が進まない状態」という意味でもあり、確かに花に見とれてそうなっちゃうかもなぁって感じはします。しかし元々は羊躑躅と書いたそうで、羊が躑躅を食べて毒に当たり、足踏みをしながら死んでいった事に由来します。なんかちょっとエグイ話ですね。

 

「つつじ」という和名になったのは、花が筒状に咲くからだと言われています。

 

 

押立通りに出て来ました。信号機に「飛田給3丁目」と書かれています。ということは、ここは調布市なんですが、前に見えてる中央道の高架下を潜ると、再び府中市になります。押立通りが調布市をかすめるのはここだけです。

 

ちなみに押立通りは、ムクドリの話をした諏訪神社の前を通っていた道です。浅野長政隠棲の地である幼稚園に寄って、踏切を渡った道と続いているのです。

 

 

押立神社に到着。ちゅうバスの終点です。って思ってたけど、ここだと折り返しが出来ないですね。よくよく調べてみたら、150m程先に「押立町五丁目」というバス停があり、そこで旋回しているようです。バス停と庚申塔とパイプ椅子の組み合わせがシュール。

 

 

狛犬と思しき獅子が支える手水鉢。手前には虎にも龍にも見える彫刻が為されています。かなり手の込んだ手水舎で、それはつまりお金をかけたってことでもあります。

 

 

慶長年間(16世紀初頭)に多摩川沿いで創建された押立神社は、洪水被害により正保年間(17世紀中期)に当地へ遷座したとされています。元は手津久里(てつくり)稲荷と呼ばれていましたが、明治14年に押立神社と改称されました。全然それっぽくないけど、確かに狛犬ではなくて狛狐ですね。

 

 

境内で見つけた木の幹のねじれ。まるでメビウスの輪のよう。自重を支えきれないので、支柱に寄りかかって立っています。なぜこうなったのかは不明。自然の神秘ですね。

 

 

間違ってシャッターを切っちゃった訳ではありません。とても懐かしいものに出逢った気がして、意図的に撮った写真です。乾いてひび割れた地面。でもちゃんと苔が生えている。社殿の裏の地面は、野原を駆け回っていた頃に見た地面そのものでした。

 

次回は東へ進路を変えて、神社とお寺を訪ねます。それではまた!