稲荷神社から坂を下って、しみず下通りに出て来ました。
坂を下りて来たらまた坂だったという。この「しみず下通り」は、調布市までは品川通りという名の道路です。ここはちょうどその境となる市境の近くです。奥へ進むと東京競馬場があり、そこから競馬場通りという名になって、JR府中本町駅前まで繋がっています。
下り坂の急カーブという、事故発生率の高い道。植え込みで区切られた歩道は広めに確保されていますが、スマホ運転の車が突っ込んで来たら一溜りも無いですね。
運転免許を取り立ての頃、長い下り坂が終わる交差点の信号で、右カーブを切り損ねて標識に激突したことがあります。信号が黄色になって焦ったのもありますし、そもそもエンジンブレーキを利かせておらず、トップスピードで交差点に入ったのが原因です。
幸い標識と車が凹んだだけで済みましたが、その瞬間は「死んだ」と思いました。その後も物損やヒヤリな事は少なからずあり、車間を詰めてくるドライバー等も多数いて、「これじゃいつ事故に遭ってもおかしくない」と思い、車の運転は止めました。
今は専ら電車と徒歩で移動していますが、周囲の人間が信用できないという点では、その頃と変わっていません。だからなるべくこういった道路は歩かないようにしています。最近では自転車も怖いですね。音もなく後ろからすぐ近くに猛スピードで来られるのは、恐怖でしかありません。
そんな急カーブの傍に、弁天社があります。元からこの場所にあった訳ではなく、宅地開発で遷宮せざるを得ず、この地に祀られたとのこと。現在は個人所有になっているそうです。たまに施錠されて立ち入れない神社に遭遇しますが、ここはオープンにされています。
水路があったから池があるかなと思ったけど、今は枯れているようです。代わりに水のペットボトルがたくさん置かれていますね。水が溜まると色んな動植物の棲家になってしまうし、近隣からの苦情も想定されるのでやむを得ないのかもしれません。
しみず下通りを渡って更に段丘崖を下り、多摩川の氾濫低地を歩きます。写真は途中にあった押立第三公園です。ちょっとタイムリープスポットっぽいけど、近くにゴルフ練習場やテニスコートがあるせいか、人の気配を感じる場所です。鉄棒に誰かいますよね。
いやまぁ忘れ物だとは思いますが、棒を人に見立ててご丁寧にボタンが掛けられています。これがつまり人の気配な訳で、タイムリープスポットには成り得ないのです。「だから何?」と言われてしまうと、「いや別に」ではあるんですけど。
砂場の上の藤棚に咲く藤の花。ウチの近くにも似たような場所がありますが、一斉に満開になるのって珍しいんでしょうね。ひと房だけ垂れ下がっている光景には、憂いを感じます。「GWはもう終わったんだよ」とか、「ここに咲いたって誰も見に来ないさ」という呟きのような感じ。
次回はさらに南へ下って、中央道の近くへ向かいます。それではまた!