【川崎市】香林寺(3) | ぼっちあるき

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歩きながら考えてみた

香林寺の境内を探索しています。

 

 

丘を上って裏から入ったので、改めて正面から撮影してみました。空の青が柔らかく、春らしい感じがします。同じ青でも、冬の鮮やかさとは違いますね。写真からでも、暖かい空気感が伝わってきます。

 

 

天界へと上っていくような感覚に陥る光景。香林寺は江戸期(文政十三年)に伽藍を焼失し、大正期には関東大震災で全壊しています。本堂が新築されたのが昭和46年なので、新しいものが多いお寺です。この参道と山門も、平成5年に改修されています。

 

 

参道の手前に並ぶ石像。左から馬頭観音が二基並び、右は第六天と刻まれています。

 

 

こちらはとても分かりにくいのですが、中央は智拳印を結んでいるように見えるので、おそらく大日如来でしょう。両サイドは地蔵菩薩に見えますが、下部に三猿が施されており、いずれも地蔵庚申塔かと思われます。

 

 

実は、一旦山門の外へ出たら来た時に見た幼稚園が左手にあったので、「あぁこれで全部見終えたな」と思い、次の目的地へ向かいかけたのです。

 

山門の前に自販機があり、何か買おうかと思案していて、「あっ、五重塔見てない!」と気付いたのでした。いやぁ危ない危ない。山門の位置からだと五重塔が死角になって見えなかったんですよね。慌てて引き返し、再度坂を上っている所です。

 

道沿いに並んでいるのは三十三観音。楊柳観音や魚籃観音、白衣観音等は単独の造立を見たことがありますが、それ以外はなかなか単独で祀られることはなく、揃って見られるのは貴重な光景です。

 

 

坂の途中で聖徳太子堂を発見。1986年に建立されたものです。太子像は、1300年遠忌の際(1921年)に奉安されたとのこと。この太子堂が建立された1986年って、聖徳太子の一万円札が発行停止になった年でもあります。

 

さて、いよいよ次回は五重塔を観に行きますよ。それではまた!