よく知っているあの場所へ行く。
オーロラ色に輝く神殿を通り抜けると
光る泉がある。
私は一足ごとに何かを脱ぎ捨てて
泉に入っていく。
あまりの何もなさに
今までは、人間の着ぐるみを来ていたのかもしれないとも感じる。
水ともお湯とも言えないような液体、
体との境目もない液体に
浸かっていると清らかさが取り戻されていくようだ。
沐浴が済むと
大きなクリスタルのある場所に案内される。
クリスタルの中は宇宙と繋がるポータルになっている。
そこに、スイロンという存在がいた。
師老というマスターでもあり
水龍というドラゴンでもある。
暗闇の中に巨大なスイロンが時にマスターの形となり、時にドラゴンの形となりながら浮かび上がっている。
その存在は私にこう言った。
「毎日ここに来なさい。」
「28日間ここに来なさい。そして瞑想するように。」と。
なぜかと問うと
「あなたの目覚めが大事だから。」
「他人もお金や仕事なども全く関係ないのだ。」
「あなたはその目で、人類の苦しみの記憶を全て見なければならない。そして癒さなければならない。」
という。
何となく納得し
明日から毎日来ようと思った。
その時ふと第三の目に絡みつく舌を感じた。
最近、若い人の間ではコイキングキスという言葉もあるようであるが
それくらいの不快感だ。
この感覚は前にも感じたことがある。
彼らはいつも何かを欲しがっているのだ。
そもそもこれは私のものではないのだから
宇宙のものなのだから
別にあげればいい。
そんな気がして
おでこから石を外して放り投げた。
(ちょうどティアラか何かのように
おでこの辺りに赤いクリスタルがあったのだ。)
その瞬間、浮かんでいたスイロンがブラックアイになり
クリスタルに吸い込まれていった。
クリスタルは赤黒くなった。
ボーっとそれを見ていると
どこからかレムリアの神官がやってきて
中庭のような場所に連れて行ってくれた。
秘密の花園のような
秘密と楽しいアイディアとくすくす笑いが潜んでいる中庭。
カラフルな砂利が敷き詰められていて
どれでも好きな石を選べばいいと言っている。
よく見ると
(透けていたが)
そこにはユニコーンや妖精、レムリアンたちも遊んでいる。
一つの石がおでこにはめられた。
オパールのように様々な色に輝いている。
それは、その場所のように…
存在たちの笑いや愛しさや思いやりでできている。
何か一つのものでできたものではないのだ。
だから、私ももう何か一つのものだけを見ることはないだろう。
苦しみの記憶だけを見なくてもいい。
「そういえば、さっき毎日ここに来るようにと言われたんだよ。」
そう言うと、庭の仲間たちは
「なんでそんなことしなくちゃいけないのー?」
と笑っていた。
ほんと、そうだよね。
ありがとう。
今日も皆様にBIGLOVEを
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