昨夜、久しぶりにギターの弦を張り替えました。
学生時代、四年間ユニットを組んでいた先輩(僕にとって音楽の師匠)の言葉は、今でも鮮明に覚えています。
「ギターの弦を張り替えられるようになって、初めてギターを弾く人間として一人前になれる」
考えてみると、この考え方は、プロフェッショナルとしての心構えとして、全ての世界に共通する気がします。
野球選手が、グローブとバットを丁寧に扱うように、
オーケストラの指揮者が、そのタクトを丁寧に扱うように、
仕事で使うアイテムに愛着を持って接することが出来て初めて、私たちは良い仕事が出来るのではないでしょうか。
実は、私も電話営業をしていた際、自分が使っている固定電話を定期的に磨き、それだけでなく転勤先にも決まって持って行っていました。(もちろん、現地に同じ機種の電話があるにもかかわらずです)
ところで、僕がこのバイオリンギターのために使っている弦は、YAMAHAのコンパウンドという柔らかめのものです。
これも先輩から教えてもらった弦。
いずれにしても、やはり、弦を張り替えたばかりのギターの鳴りは抜群です。
思えば、この快感を得たいがために、弦を張り替える作業はあるように感じます。
振り返ると、学生時代、家にいる時はずっと、ギターを握っていました。
そしてもっと言えば、マンガのような話ですが、ギターを抱いて眠ったこともあったぐらいです(笑)
当時は、「無人島に一つだけ持って行けるモノがあれば何を持って行く?」と聞かれたら、迷わずギターと答えていました。
最近の僕、何年かぶりにギター熱が高まっています。
~人生はデザインするもの~
浅川 智仁