6月30日からある通信事業している企業へ入社して、一通りの研修を受けたあとの出来事だった。
それは、7月10日の出来事だった。
ピッチの練習(どうやら、セールストークのことらしい)をしていると、マネージャーから、
「声がこもって聞こえる」
「言葉がつまって聞こえる」
と言われた。
そして、
「どんなにいいトークを使っても、声が聞こえづらかったら、お客さんは聞いてくれないよね」
と言われた。
「確かに・・・」
と思った。
実をいうと、自分の話しが詰まるのは以前から、意識していたが、あまり重要だと思っていなかったせいか、あまり治そうとしてこなかった。
また、声がこもっていることについては、初めて言われたことについて、今まで誰にも言われたことがなく、自分でも認識していなかったので、どこがどのように声がこもっているのかわからなかった。
しかし、声がこもっていると言われるので、事実だと受け止めざる得なかった。
それで、話し方発声練習をしなくてはならないと思った。
そして、マネージャーからひとつの提案があった。
「会社は話し方の練習に対して、給料を支払う事は出来ない。声が聞き取りやすくなり、外で営業活動が出来るようになったら、給料を支払うよ。」
と言われた。
一瞬、自分の声をどのくらいの期間で改善されるか分からないので、生活費を気にした。
しかし、ここで、発声の改善をしなければ、もう改善する機会がないだろう。
それに、起業することを考えているから、給料を貰って安定した生活をしようとする考えは手放して、結果に対して収入を得るマインドセットしたほうがいいだろう。
そして、その日から、金銭的報酬無しに、出社する生活が始まった。
半分、起業家のような生活が始まった。