海外患者医療搬送 ~中国・浙江省からの帰国~ Ⅲ | 民間救急移送の軌跡 ~海外患者医療搬送、全国患者移送の足跡~

民間救急移送の軌跡 ~海外患者医療搬送、全国患者移送の足跡~

海外患者医療搬送・全国民間救急搬送の仕事紹介と日記、
世界の国々に訪れた街や食べ物、全国の美味い物を御紹介します。

 

寧波と上海を結ぶ、

1キロ程の杭州湾海上大橋開通で、

上海方面への移動は随分と楽になった。

それでも3時間かかるのはさすがに大陸。

 

 

患者さんと一緒に、

永くお世話になった病院にご挨拶、

病棟を出れば中国リーベンの救急車が待機している。

暗夜、上海浦東空港に向けて出発である。

徐々に早暁が始まり、東シナ海に太陽が浮かんでくる。

 

 

午前7半、晴天の巨大空港、浦東机場、

異国の制限区域からの搭乗、

日の丸の機体に乗り込めばそこは日本。

海を越える帰国旅は3時間程。

羽田に到着すれば直ちに都内の病院へ向かう。

 

 

海外患者搬送を行う時、患者さんや御家族が望んでおられる事は、

ベットからベットまで、移送業者や担当者が変わることなく、

「一気通貫」で無事に移動が出来ることである。

 

 

その想いに答えるべく、私たちは患者さんが帰郷を「想到」した瞬間から、

帰郷が完了する時まで、24時間、片時も離れることなくと寄り添う。

それがアメリカであっても、中国であっても、

「ここまでは行けるが、ここから先はちょっと? 」と言う事はない。

異国の地で途方に暮れておられる患者さんの意を汲むなら、

手練手管を駆使して必ず希望の地にお連れする。

それは一朝一夕にはいかない、

十分な経験と覚悟必要な任務である。

 

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