福島市から西方には「吾妻連峰」が鎮座している。
東北道を降りて40分ほどで、浄土平ビジターセンターに到着。
ここからは、
センターの真ん前に鎮座する「吾妻小富士」、
激しく噴煙を上げる大火口の向こう側「一切経山」、
その西側奥に「東吾妻山」と三つの大山が並んでいる。
ビジターセンターには休日ともなれば、
山歩きを含めた多くの観光客でごったがえするが、
軽装で手軽に登れる、
吾妻小富士を目指す観光客がほとんど、
今回はセンターから、もっとも距離のある、
標高1975mの東吾妻を目指した。
5月初旬、下界は30℃近いのに、
陽が昇っても18℃、
至る所に雪渓がある。
酸ヶ平避難小屋までは「一切経山」に向かわれる方々と一緒、
8割位の登山客が、右折して「一切経山」へ。
避難小屋からは鎌沼を眺めながら「姥ヶ原」へと向かい、
判りにくい分岐であるが、
目の前の大きな針葉樹で囲まれた山が、
「東吾妻」が見える。
しばらくは整備された平坦な道が続くが、
一旦登り始めると再び「雪」、
足をとられながら、目印のピンクのリボンを便りにとにかくジグザグに登る。
姥ヶ原分岐から登る事1時間、
突然、針葉樹林が開け、
山頂が見えて来る、
ここまでくれば、あと僅かである。
山頂からは磐梯山、西吾妻、月山、蔵王、朝日連峰等々、
南東北の山々を見渡す事が出来る。
素晴らしい眺望を見るためには、
5月の「東吾妻山」にアイゼンは必須であった。