昨日、樹木希林さんのドキュメンタリーが放送されてました。
息子がテレビの前でなかなかうるさくて、ゆっくり見られないし、ちゃんと聞きたかった言葉もほぼほぼ聞こえないということも多かったのですが
それでも、見ることが出来て嬉しかったです。
このドキュメンタリーを見てて
わたしは、取材を続けられてた方の正直さ…
そして、あるシーンにおいては
よくカットせずにそのままの使われたな…と、取材された方の強さに 静かな感動を感じていました。
取材された方が、
「大げさな感じではなく、“ちゃんと生きたい”という想いがあります」
という言葉に 希林さんが
“ちゃんと生きる”って、なんでもないことを生きるってことよ
と話されてたのが
私にはとても印象的でした。
日々の何でもないと感じる日常も丁寧に生きる…最近読んだ、秋風先生の本にもある“人生という物語を一コマ一コマ丁寧に描け”というような言葉を思い出し、
表現者たちの瞬間や日常的に対する想いを改めて感じます。
希林さんが演技に入る時は、身体の不調を感じさせないと、取材者は語りましたが、
そのスイッチが明らかには分からないほど、
どのシーンにもスルリと流れるように演技に入られる希林さんに
わたしの持っていたある概念のようなものが壊れ、ちょっと恥ずかしい気持ちになりました。
わたしは、気持ちや場面などで、その場を切り替えるときのスイッチを
ことの外ほかドラマチックに仕立ててたな…と思ったのです。
わたしは、希林さんの
その美しい佇まいに
わたしもそうあろうと
強く願いました…
love & free せち