出張帰りは眠くならないと暇で仕方ないので、二つ目の記事。
最近個人的にアツい、坂木司さんの小説です。
「和菓子のアン」に始まり、「ワーキングホリデー」「ウインターホリデー」とお仕事日常ミステリーというジャンルが新しい。どの作品にも共通して流れる空気感が、賛否あるところとは思いますが私は好きです。多分この感じはディズニー映画が好きか嫌いかにも似てる気がする。
現実的にこんなに優しくていい人ばかりな場所はないかもしれないし、こんなに気持ちのいい結末やハッピーエンドばかりではないでしょう。でも、フィクションはこのくらいがいい。どうせならしあわせな方がいい。というのは私の持論です。
凄惨なものも読むときはあるし、探偵ドラマで行けば「ストロベリーナイト」みたいなのも好きなんだけどね。楽しみ方が違うというか。
話が逸れましたが、シンデレラ・ティースは歯医者さんと歯医者さんで働くことになった大学生の女の子の話。
坂木さんの描くキャラクターは誰一人として嫌味がなくて「いい人」で、「こういうところあったらいいなあ」と自然と思うところが好きです。主人公のサキちゃんだって、書き方によっては世間知らずのおっとりしたお嬢さんって感じになりそうだし、少女マンガにありがちな性格してるなあと思うし、私そういうタイプにイライラする方なんですが笑 なぜこの人が書くとそう思わないんだろうなあ。
和菓子のアンの基になったのかな?と思うほど、話の構成は似ているのですが、業界が違うのでこれはこれの面白さ。そしてアンちゃんの恋は進むんだか進まないんだか遅々としているのに対して、こちらは途中から青春小説の様相も呈しはじめるのでそういうのが好きな人はいいかもしれない。
四谷さんとサキちゃんの話が可愛いったらない!ちょっと!「あんた」から「咲子さん」に呼び名が変わったあたりからもしやと思ってましたが。
シンデレラ・ティース自体もう10年近く前に発刊されたもののようなので、続編とか番外のようなものはもう書かれないのかな。ホリデーシリーズとかアンシリーズの幕間にちらっと見かけるだけでも嬉しいんだけどなー。ヤマトとかアンちゃんとエンカウントしないだろうか。アンちゃん虫歯になってくれたりしないかな。四谷さんの留学中の里帰りの話とか…サキちゃんの就活の話とか…卒業旅行でドイツに行く話とか、でもそこで初めて喧嘩しちゃう話とか…千花ちゃんと雅史叔父さんのその後とか…ものすごい気になるー!!
創作脳が妄想を始めるくらいには好きな小説でした。
このほんわか感は好き嫌いあるだろうなと思いますが、私はこの人の小説の、裏切らない読後感がとても好きです。ホリデーシリーズもアンシリーズも引き続き読んでいきたい!


