気が付けば9月、
気が付けば8/30に今年の金馬影展オープニングとクロージング作品が発表されていました。
今年は第60回の開催とのことで、今年のロゴも発表されていました。
オープニング作品は2作品。
2020年の金馬奨で最優秀新人監督賞を受賞したマレーシア人監督張吉安による『五月雪』(台湾、マレーシア、シンガポール合作)、そして侯孝賢監督・プロデュース作品で数々の美術賞を獲得してきた黃文英が初めてメガホンを執った『車頂上的玄天上帝』。
そしてクロージングは曾寶儀プロデュースによる『愛情城事』という作品です。
『五月雪』は1969年にマレーシアで起きた「513事件」を背景に、ある劇団を率いる母娘二代の半世紀に渡る物語を、神話や信仰、それに民間戯曲を歴史的な寓話や予言に組み合わせて語るというもののようです。主演は萬芳、蔡明亮監督『黒い眼のオペラ』に出演しているマレーシア人俳優パーリー・チュア、そして鄭人碩。
そして『車頂上的玄天上帝』は黃文英が自身の家族の物語にインスパイアされた作品とのことで、仕事や恋、そして家の間で彷徨う女性が、父の看病を機に故郷に戻り、祖父との関係を思い出しながら、親子三代100年にわたる信仰の伝承を通じ、彼女自身の人生の価値や心の拠り所を見いだしていく、というストーリーのようです。出演はアリエル・リン、ヴィック・チョウ、イーサン・ルアン、ジョセフ・チャンと、キャスティングだけで期待大です。
『愛情故事』は台湾、香港、マレーシア、ブータン、フランスなどから複数の監督が参加し、10のラブストーリーで構成されるオムニバス映画。出演は台湾や香港の実力派俳優たちが終結しているようで、さらなる情報解禁が待ち遠しい!
金馬60のロゴは、前回、前々回と同じく台湾のデザイン集団Bitoによるもの。馬の意匠は台湾を代表する国際的芸術家・楊英風(1926-1997)による彫刻をベースにデザインし、フォントデザイン昔の映画のポスターで使われていたものを引用したようです。コンセプトを紹介した映像がまたカッコイイ!ナレーションは謝盈萱、音楽は林強と、これまた豪華でございます。。
金馬影展は11月9日~26日の開催、第60回金馬奨授賞式は11月25日。