今回日本・ラトビア、ラトビア・ブラジルを訪問する際に、
一番気にしていたのが、「怪しまれないか」ということである。
たとえ悪いことをしていなくても、出入国審査や税関検査は
相手が公的機関であるために多少の緊張感を誰でも強いられるものである。
しかし多くの人にとっては、たとえば税関検査で「捕まったらどうしよう」とか、
「怪しまれたらどうしよう」と具体的に気をもむことはないだろう。
しかし例えば、違法薬物の運搬で人が捕まり、刑務所で
服役をするケースを、とある理由でリアルに見てきているので、
無駄に緊張をしてしまう自分がいるのである。
もちろん悪いことはしていないので堂々としてればいいのだが。
日本・ラトビア、ラトビア・ブラジルというルートは、複数の理由で
出入国審査や税関検査で怪しまれるだろうなと感じていた。
理由1
日本人はそもそもあまりラトビアへ行かない。
理由2
ラトビアとブラジルに脈絡がない。渡航先としては珍しい組み合わせ。
理由3
南米の薬物が欧州経由で日本に入ることは珍しくない。
特にここ数年は東欧の人が運び屋となっているケースが多く、
税関検査の審査官もこれらの国の名前に敏感である。
理由4
すべての旅程をワンセットのチケットで買わず、審査官の目を
攪乱させるような移動ルートである。
日本からラトビアへ行く際、経由地のアムステルダムでは、
「どのくらいの滞在か」と聞かれ、ラトビアに滞在する「1週間」と答えた。
ただし「何日までいるか?」の質問にはラトビアから日本へ発つ「4月2日」と答えた。
今思えば、その間ブラジルに行くことは言わなかったため、
つじつまが合わないのだが、何も聞かれずスタンプを押された。
復路では無会話。
ラトビアからブラジルへ行く際、経由地のパリでは、無会話。
復路でも同様。
繰り返しになるが、悪いことはしていないので堂々としていればいいのだが、
やはり成田の税関審査ではドキドキするものである。
特に「どちらに行かれていましたか?」の質問がかなりの確率でされるため、
「ラトビアとブラジルです」と言った場合、どんな反応をされるのか、
想像するだけで気が重かった。
しかし、実際はパスポートをパラパラめくられたのみで、
「荷物はこれだけですか?」と聞かれただけで通過。