日々是自適 -40ページ目

Efes

エフェスは空港からバスで約1.5時間。

この辺りまで来るとエーゲ海っぽい景色になります。


世界最大級の都市遺跡エフェソス(古代名)。

古代ローマ帝国支配下の紀元前130年頃に最も栄えた都市で

5世紀にキリスト教公会議が開かれました。

世界史の授業で習いましたね、みなさんred teacher


とか言ってると、また長文になるので簡単に写真で。


Paquet-Cadeau-ハドリアヌス神殿
エフェソスを愛した皇帝に捧げられたハドリアヌス神殿


手前のアーチに運命の女神ティケ、奥にメデューサ

石で組まれたアーチがこの時代の特徴です。


Paquet-Cadeau-NIKE
勝利の女神ニケ(NIKE)


ニケの羽からマークを考案したのがNIKE(ナイキ)


Paquet-Cadeau-セルスス図書館
世界三大図書館のセルスス(セルシウス)図書館


知識・学識・聡明・高潔を象徴する4体の像はレプリカ。

本物はウィーンの博物館に展示されています。

ああ、あれがここにあったのか!

と、記憶のパズルがはまる瞬間。


Paquet-Cadeau-大劇場
24,000人(住民の10分の1)を収容できる大劇場


紀元前130年ですからね。

日本はまだ弥生時代ですよ。

登呂遺跡や吉野ヶ里遺跡、竪穴式住居に高床式倉庫?

何?この違い。


この遺跡、とにかく広くて(約2Km)日陰がありません。

足元は真っ白い大理石で太陽の反射もまぶしい晴れ

サングラス必須のうえ、気を抜くと滑るので必死で歩くのみです。

売店なんてないので街で水を買ってくるのを忘れないようにしましょう。


でも、ニャンコはちゃんと涼しいところを知ってます。


Paquet-Cadeau-にゃんこ
修復工事をしている足場の下にゃー


日陰の石ってひんやりしてて気持ちいいのよね。

おばちゃんに譲ってくれ、その場所 (*´Д`)=з


アルテミス崇拝で知られるエフェソスですが

聖パウロの来訪でキリスト教布教の中心地となり

聖母マリアはここで晩年を過ごされたと言われています。


母神アルテミスを祭ったアルテミス神殿。

アテネのパルテノン神殿の4倍はあったといわれているのに

大きい柱一本のみで原型をまったく留めていません。


Paquet-Cadeau-アルテミス神殿
右の真ん中辺りに白くちーっちゃく見えるのが人


後世に名を残したいと考えたバカが放火し消失してしまいました。

世界七不思議の一つとなっています。


アルテミスの英語読みがディアーナダイアナ)。

大理石の女神像はエフェスの考古学博物館に展示されています。

ちょっと気持ち悪いのよ(苦笑)

【番外編】チュッパチャプス

これ↓すごくない?

チュッパチャプス


成田で前泊する時に必ず行くイオンショッピングセンター。

そのゲームコーナーでゲットしました。

すごくきれいに収まってるでしょう?

20本くらい入ってましたグッド!


ムスコは耳が弱いので航空性中耳炎になりやすいんです。

その予防に、離着陸時には耳栓と飴かガムは必須なのですが

今回はこれで買わずに済んでしまいました。


口から白い棒がはみ出てる写真ばかりなムスコ(;´▽`A``


スペイン・バルセロナ生まれのチュッパチャプス。

デザインは、あのサルバドール・ダリだってご存知でした?


しかも、食事に誘われて依頼を受けたその場で

さらさらっーと紙ナプキンに描いたものだそうです。

すごいなぁ。

絵心のない私には尊敬もののお話です。


実は、新居に引っ越したら一番に欲しいのがこれ



ゴシゴシ (-_\)(/_-)三( ゚Д゚) エェェェェ


リビングに飾って眺めたい。

ムスコの友達が来たら「どれがいい?」って選ばせたい。


オットは苦笑いしてるけど、絶対買うから!

Troy

トロイア戦争はギリシャ神話後半のエピソードです。

読むのが面倒な方は↓ブラピのこちらで。

トロイ 特別版 〈2枚組〉 [DVD]

ムスコもこれで予習してから連れて行きました。


この映画で使用された木馬はトルコに寄付され

チャナッカレ市内の広場に飾られているそうです。

それは見にいけませんでした、残念。


さて、トロイ遺跡といえばハインリッヒ・シュリーマンです。

古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)/シュリーマン

ホメロスの叙事詩「イリアス」に登場するトロイア戦争。

伝説上の都市だと信じられてたトロイ。

しかし、シュリーマンはその神話が歴史書であると確信し

私財をなげうって発掘を続け遺跡を発見した。

子供の頃から信じ続けていた夢を見つけたシュリーマン。


これが私の知っていたシュリーマンとトロイの美談です。

彼は素晴らしい考古学者だと思っていました。


しかし、真実は違うようで…


実はシュリーマンは商才に長けた実業家であり

考古学は富を築いた30代後半から勉強しただけの素人でした。


学問のために発掘したわけではなく宝が目当て。

もちろん遺跡の調査や保存・復元なんておかまいなしで

ショベルカーのようなものでガガガッっと掘り進んだようです。


発掘された8千点の財宝は故郷のドイツに持ち帰り

宝飾品を妻にプレゼントしてしまうという暴挙に出るのです。

きらきらに着飾っている妻の画像も残されています。

発掘品に加工を施し、売りさばこうとした疑惑もあります。


彼の死後、財宝の一部はベルリン博物館に寄贈されるものの

第二次世界大戦でソ連に持ち去られてしまいます。

さらに、ソ連崩壊後はほとんどが行方不明に…。


結果、トルコには掘り荒らされた跡地だけが残され

イスタンブールの考古学博物館に展示されているのはほんの一部。


シュリーマンはトルコの歴史を謎解く開拓者であり

ギリシャ神話と歴史を結びつける功績者となった。

しかし、遺跡の破壊者で財宝の盗掘者でもある。


トルコ国内では微妙な立場の人物なのでしょう。


Paquet-Cadeau-troy1
破壊と建築を繰り返し、第Ⅰ~Ⅸ市時代に分別される都市部


Paquet-Cadeau-troy2

観光用に公開されている城壁やアテネ宮殿跡


真の考古学者と学生の手によって発掘・復元されているものの

考古学的価値は格段に落ちてしまっているそうです。


そして、こちらがトロイ遺跡の目玉商品

Paquet-Cadeau-20090808151330.jpg
トロイの木馬


木馬は遺跡の入り口からすぐ見えます。

残念ながら、というか当然、というかレプリカです。


幼稚園の遊び場かよっ!


程度な器ではありますが…(´Д`;)

わかりやすい造形物の方が観光客うけするのだ。

うちも一人ずつ窓から乗り出して記念写真とりました、はい。