はだしのゲンの閲覧制限。
確かに怖い場面や恐ろしい場面が多くあります。
1年生の時にmimiが学校から「はだしのゲン」を借りてきた時には少々ドキッとしました。
mimiがどう感じるかな・・・と思いつつ待ちました。
mimiは次から次へと借りてきて夢中になって読みました。
他の本を読むときはあまりないのだけれど、「はだしのゲン」を読み終えると、書いてある内容をポロリポロリと話してくれました。
今思えばちょっと怖かったんだと思います。
私に話して、「そうだよね。」「怖いよね。」「今は幸せだよね。」「平和な時代に生まれてこれて良かったよね。」って言ってもらうと安心したんだと思います。
私は広島生まれ、広島育ちの原爆三世です。
私が祖父母や父に聞いて育ったことを「そのまま事実のままに子どもたちに伝えていきたい。」と常々考えています。
日本が戦争をしていたという事実
原爆が落とされた事実
たくさんの人が亡くなった事実
終戦後、今でも苦しみの中で生きておられる方がたくさんいるという事実
事実を知って、どう感じるかは子どもたちに任せるしかないと思います。
「はだしのゲン」を手にとって
「怖いな・・・」って思ったら読まないっていう選択肢がその子にはあります。
でも
「読んでみようかな・・・」って思う子どもたちの気持ちや機会を、教育委員会という権力のあるところが奪ってしまうのは残念・・・です。
もっともっと子どもたちの
「自分に必要なものを自分で選ぶ力」を信頼してあげてもいいのではないかと思う今日この頃です。