
今日、今年最後の納品作業が終了しました。2006年のリバイアスミュージックからの最後のリリースはRIOW ARAI "SURVIVAL SEVEN E.P."とSUPERSOUL "PLASTIC RAP"です。
思えば今年は正月明けのリバイアスの新年会で「ヴァイナルの再興」を高らかに宣言して以来、ほんとに多くのヴァイナルをリリースして来ました。DEV LARGEに始まり、CHIMP BEAMS、FORCE OF NATURE、DJ DUCT、FAT JON&STYROFOAM、そしてRIOW ARAIと合計でなんと9タイトル!対して本来ならばリリースのメインであるCDが約半分の5タイトルということを考えると、ヴァイナルのセールスが激減し、存在自体が問われ史上最高の氷河期を迎えている今の世の中で、我ながら今年唯一ちょっとだけ頑張ったかな?って思える部分です。今、シーンではどんどんヴァイナルの存在価値が下降線を辿り、あの日本で最も有名なレコードショップさえも数年後にはレコードの取り扱いを止めるとの噂もたっています。このままいけば間違いなく2,3年後、いや来年にはヴァイナルでビジネスを成立させることはもはやほとんど不可能に近い状態にまで陥ると思います。日本のインディーレーベルもレコードビジネスからどんどん手を引き、文化の根本を支えていたDJの在り方さえも過去に例を見ないレヴェルの変遷期を迎えている中、だからこそ誰かがやらねば、このままズルズルと落ちていく状況を少しでも遅らせて、素晴らしいアーティスト達による最高の音楽を最も豊かな音で再現するヴァイナルの価値を再認識する時間を作れれば、との一心で今年一年やってきました。正直、それが正しかったかどうかは分かりません。実際、ビジネス的に見れば決して成功とは言えない部分も多々あると思います。だけどリバイアスをスタートしてから3年目という節目の年に最も多くのヴァイナルをリリース出来たという達成感と充実感は間違いなく過去最大です。
そんな、ちょっとした満足感と未来に対する侘しい気持ちが入り交じる何とも言い難い心境の中、今年最後の納品は終わりました。さて来年はどうなるのでしょうか...?