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RUGBY Dinner No Side Club店主/リバイアスミュージック代表 竹内方和のプライヴェート日記

先日のブログで書いた「やりすぎコージー」と合わせて、ここ数年で唯一追っかけて見ているドラマ「Dr.コトー診療所」の2006年版が遂に昨日終わってしまいました。物語の内容について話を始めてしまうと周りが迷惑するぐらい熱く語ってしまうのでここでは避けますが(笑)、最終回だった昨日の放送の中で、今年一年で最も心を打たれた言葉がありましたのでここで紹介したいと思います。



人の心と体をケアするコトー先生とは違い、極めてクールな学生時代の同級生である鳴海先生。強度の心臓発作を患った妻の手術を他の医者ではなく自身の手で行い、命は助かるも、植物人間となり半永久的に寝たきりとなってしまった事件を機に、「人間が施す限り、そこに絶対という言葉はない」を口癖に鳴海先生のクール度はさらに増した。そんなベッドにいる妻を見ながら鳴海先生は絶望的な眼差しともにコトー先生に質問を投げかける...

鳴海先生:「妻は生きているのか?それとも死んでいるのか?コトー先生、この問いに答えられるか?」

コトー先生:「人として答えるならば、鳴海先生が心の中で生きていると思っている限り、僕は奥さまは生きていると思います。医者として答えるならば、優秀なドクターである鳴海先生が治療を続けている限り、僕は奥さまは生きていると思います。そこに絶対という言葉がないのであれば、それは奇跡が起こる可能性だってあるということなのではないでしょうか。」



この問いに対する答えはそれぞれの人の気持ち次第で変わってくるので決して絶対的な正解とは言えませんが、しかし誰もが正解と思いたくなるような言葉を返したコトー先生の優しさと強さに、同じ男として強く惹かれました。