
僕は年に何度か、映画を集中的に見る時期があるのですが、たまたま「やりすぎコージー」の都市伝説のDVDを見たことがきっかけとなりここ最近、またその時期が訪れています。DVDを借りて、それを返しに行く時にまた新たなDVDを借りて帰る。この連鎖にハマってしまうとなかなか抜け出せなくなるんですよね。
そんな中で昨日、鬼嫁の薦めもあり、ちょっと前に巷でブームとなっていた「DEATH NOTE」を見たのですが、いやあ~、ブッ飛ばされましたね~!!!間違いなく、流行るだけのことはあると思います。
物語の充実度、知名度や人気よりも演技力が重要視された完璧なキャスト陣、そして何よりその複雑で難解で魅力的な「死」というトピック。藤原竜也と松山ケンイチの二人の演技力も大したものですが、何よりも「キラ」と「L」という究極の天才を作り出した原作者の金子修介という方は、ほんとに凄い人なんだなって思いました。だって少なくとも金子修介さんは、その二人の天才よりも高い頭脳を持っているわけですからね。脱帽です。
今の世の中は、ただポップで分かりやすくて派手なだけではもう売れません。これだけ複雑で多様化している時代です。プリンターはどれだけそのプリント能力が高性能であっても、プリンターの機能だけでは全く売れません。コピーやスキャナー、メモリーカードに対応し、しかもそのどれもが高性能でなければ、ダメなのです。それは音楽含めて他の全てにも言えることで、ハイブリッドであることは当然で、それプラス必要とされるのはトビ抜けたクゥオリティー、そして現実と虚構の狭間スレスレを行き来するような内容で多少の秘めた感覚=受け手が考えて編み出せる部分を残しつつ、そのクゥオリティーを分かりやすい形で作品化する。そんな共通項がこの数年のヒット作品に通底するキーワードの一つなんじゃないかと思います。
ちなみに先日、「宇宙戦争」も見ました。ストーリー性は少し強引に感じましたが、この映画もさすがにスティーヴン・スピルバーグだけあってクゥオリティーの高さは言わずもがな。そう遠くない将来に確実に来るであろう事象を先見的に紹介してくれていました。
この二つに作品に共通するのは、今地球にのさばっている人間という最凶の動物に投げかけられている重過ぎる問い。「生」と「死」。そして、それを育む「地球」。人類は今後、この投げかけられている「問い」に対して、一体どう答えていくのだろうか...
尚、鬼嫁が薦めてくれたものは、今のところほとんど全てヒットしているのですが、そんな鬼嫁が今、僕に強く薦めてくるのが「アンフェア」。DEV LARGEに薦められた「カラーパープル」も気になって、借りてしまいました。終わりのないアリ地獄的連鎖にズブズブとハマっていってしまいそうです。