薔薇忌
皆川博子/実業之日本社

【弑逆(しいぎゃく)】
しぎゃく(弑逆)」の慣用読み
主君・父などを殺すこと。

【悖徳(はいとく)】
道徳にもとり背くこと。

【驕慢(きょうまん)】
おごり高ぶって、人をあなどること。

【雑駁(ざつばく)】
雑然としていてまとまりがないこと。

皆川 博子 /文藝春秋

【憎体(にくてい)】
にくらしい様子。にくにくしいさま。

【莫連(ばくれん)】
世間ずれして、わるがしこいさま。また、そういう人。すれっからし。主として女にいう。

【与太者(よたもの)】
�役に立たない者。おろか者、なまけ者。
�手をつけられない不良の徒。ならず者、やくざもん。

【閨秀(けいしゅう)】
(「閨」は女子の部屋、転じて婦人の意。)
学芸にすぐれた婦人。

【乳母日傘(おんばひがさ)】
乳母(うば)に抱かれ日傘をさしかけられなどして大事に育てられること。
【せんめい(せんめい)】
はっきりしていなかった道理や意義をあきらかにすること。

【真諦(しんたい)】
(仏教)二諦の一。絶対的・究極的真理。

【賤ろう(せんろう)】
身分や人柄のいやしいこと。

【誰何(すいか)】
「誰か」と声をかけて名を問いただすこと。
【首肯(しゅこう)】
うなずくこと。もっともだと納得すること。

【閨怨(けいえん)】
夫に捨てられた妻がひとりねの寂しさをうらむこと。

【知悉(ちしつ)】
知りつくすこと。詳しく知ること。
【紊乱(びんらん)】
みだれること。みだすこと。

【邁進(まいしん)】
勇み立ってひたすら進むこと。

【這般(しゃはん)】
これら。かよう。また。このたび。

菅野 聡美
〈変態〉の時代 講談社現代新書

【遡及】
過去にさかのぼること。

【跼蹐(きょくせき)】
頭が天に触れるのを恐れて背をかがめて歩き、地が落ちくぼむのを恐れて抜き足で歩く意。身の置き所もない思いをすること。肩身が狭くて世を恐れはばかって暮らすこと。

【奢侈(しゃし)】
必要程度や分限を超えたくらしをすること。おごり。ぜいたく。

【アポトーシス】
細胞の死の様式の一。個体発生の過程で、特定の細胞が特定の時期に死んで(プログラム細胞死)ある形態を形成するときなどにみられる。例えば、手は初め平たいヘラのようなものであるが将来の指と指との間の細胞が死ぬことによって指の原基が形成される。

【テストステロン】
精巣間質細胞で生成されるステロイド・ホルモン。男性ホルモンの主なもの。

【MRSA】
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌《黄色ブドウ球菌の中で抗生物質の効かない菌;院内感染の原因といわれている》

文士と姦通
川西 政明/集英社新書

【譴責(けんせき)152p/6】
1 しかり責めること。不正や過失などを厳しくとがめること。「不注意によるミスを―する」
2 懲戒処分のうち最も軽いもの。職務上の義務違反について警告し、将来を戒めること。現在、法令上では戒告という。「―処分」

【高札(こうさつ)191p/8】
1 主に江戸時代、法度(はつと)・禁令、犯罪人の罪状などを記し、一般に告示するために町辻や広場などに高く掲げた板の札。明治六年(一八七三)廃止。たかふだ。
2 相手を敬ってその手紙をいう語。

【草莽(そうもう)191p/15】
1 草が茂っている所。くさむら。そうぼう。
「地面は広大なるも只だ是れ―丘沢、無用の山川のみ」〈竜渓・浮城物語〉



文士と姦通
川西 政明/集英社新書

【懈怠(けたい)115p/13】
1 《近世ごろまでは「けだい」》
なまけること。おこたること。怠惰。「―の心が生じる」

2 仏語。善行を修めるのに積極的でない心の状態。
精進(しようじん)に対していう。

【富贍豊麗(ふせんほうれい)135p/1】
【富贍】
[名・形動]十分に足りて豊かであること。また、そのさま。
「誇って居た想像の―な事などは」〈菊池寛・無名作家の日記〉
【豊麗】
[名・形動]豊かで美しいこと。また、そのさま。
「その―なまなざしと」〈山本有三・生きとし生けるもの〉

【繚乱(りょうらん)137p/2】
[名](スル)入り乱れること。
「心を沢風の裏(うち)に―せしむる事もあろうが」〈漱石・草枕〉

[ト・タル][形動タリ]入り乱れるさま。
花の咲き乱れるさま。「百花―」