図書館探偵LDの読書ノート -4ページ目
権田 万治, 新保 博久
日本ミステリー事典
権田 万治
海外ミステリー事典

が共に絶版になるそうです。これは悲しい、新潮社によると

日本・・・が3刷1万部、海外・・・が2刷8千部しか売れなかったそうです。

ミステリ好きを自認してる輩は数多くいるがこういう貴重な本には

手を出さないらしい、中島河太郎氏の「日本推理小説事典」l985年

の後はこれしか出ておらず、新しい作家が増えているのなら改訂版を

出せばいいのにと思うのですが、いかんせん、本は売れないらしい。


そして書評について一言・・・

プロも含めて書評を書く人は沢山いるがほとんどがあらすじを書き

その後か、前に褒め言葉かけなすがのどちらでやたら長い、

ドロシー・セイヤーズ(イギリスの女流作家でアガサと並ぶミステリの

女王といわれてる)によると、「優れたミステリのプロットは切手の

裏側にかけるくらいだ」といったそうです。


芦原 すなお
雨鶏(あめどり)

直木賞受賞作『青春デンデケデケデケ』の続編とも言える
作品で1960年代、学生運動のまっただなかを過ごす
学生、山越只明は田舎から上京、居酒屋と麻雀の日々、
1997年6月にでたものの再販ですがのんびりと読めます。

田口 ランディ
富士山

中学の卒業記念に自殺の名所「樹海」を探検する

男の子三人の物語、ゴミの要塞のような家に住む

孤独な老女の話「ジャミラ」など、せつなくも美しい

光がこの世を照らし出す。富士山にまつわる話

の連作短編集。

鳥羽 亮
極楽安兵衛剣酔記


旗本の三男坊安兵衛は極楽とんぼと呼ばれてる

がひとたび剣を抜けば向かうところ敵なしの使い手

だが子持ちの女将のところの居候、毎回起きる

難事件を解決する。痛快時代小説。


乙一, 恩田 陸, 北村 薫, 誉田 哲也, 西澤 保彦,
桜坂 洋, 岩井 志麻子
七つの黒い夢


ダークファンタジー アンソロジー 当代きっての

暗黒の世界を描いたらなるほどと思わせる作家たち

が現実と虚構とのはざまに存在する違和感を恐怖

という名であらわしてる。好きな人にはたまらないかも・・・・

堂場 瞬一
帰郷―刑事・鳴沢了



父親の葬儀の日鳴沢はたずねてきた若者から

事件の発端が・・・・

父の未解決の事件の謎が、新潟県警の鬼と

恐れられた父の遺品から・・・・

相変わらずひきつけ方が上手いがこの作家は

どちらかというとマスクとか二度目のノーサイド

のような事件性の無い作品を書いたほうが

生き生きしてるような気がする。





美浜の会場


上の丸いのは多分ボール です。


久しぶりに快晴に恵まれた土曜日誘われてフットサルに

参加してみました。

何十年ぶりかにボールを蹴り始めると思ってたよりも

身体が動いたというべきなのか、動かなかったと

思うべきなのかは別として楽しかった。

そんなわけで今日はかなりの筋肉痛、真剣に身体を

鍛えなおさねばとあらためて認識。それでも遊びとは

いえ結構点を入れることも出来たし、まんざらでもなかった。

本当に若い人達ばかりで現役バリバリのような若者たちと

一緒に走って少し気持ちが若返ったかな。


少しずつ温かくなってきた夜、読んだ本です。

ジョン クリード, John Creed, 鎌田 三平
シャドウ・ゲーム

同名の大沢在昌の作品もあるがそちらは歌の題名として

その楽譜から事件が起きるが、この作品は本格的な

冒険小説で元イギリス秘密諜報部を引退したジャックが

麻薬組織から友人の娘を救い出すという話、テンポが良くて

楽しめます。

レイ ブラッドベリ, Ray Bradbury, 伊藤 典夫
二人がここにいる不 思議

ちぐはぐで戸惑いを感じる短編集、本当にブラッドベリが

書いたのかと思わせるような内容だが読み終わって

一編、一編を思い返すとなるほどと思わせてくれる、さすが

文章の奇術師といわれるだけある。(エッ・誰も言ってない

LDだけだって・・・・失礼しました。)

表題は亡くなった両親をレストランに招待する男の話。

目次

生涯の一度の夜
トインビー・コンベクター
トラップドア
オリエント急行、北へ
十月の西
最後のサーカス
ローレル・アンド・ハーディ恋愛騒動
二人がここにいる不思議
さよなら、ラファイエット
バンシー
プロミセズ、プロミセズ
恋心
ご領主に乾杯、別れに乾杯!
ときは6月、ある真夜中
ゆるしの夜
号令に合わせて
かすかな刺
気長な分割
コンスタンスとご一緒に
ジュニア
墓石
階段をのぼって
ストーンスティル大佐の純自家製本格エジプト・ミイラ


ジェイムズ スウェイン, James Swain, 三川 基好
カジノを罠にかけろ

作者自らがカードとギャンブルの世界ではその腕は

折り紙つきといわれてるらしいという噂があり、その点でも

真に迫った場面を味わえる。とてつもなく勝ち続ける

謎のギャンブラーのイカサマを見破ってくれと依頼された

トニー・・・果たして多くの罠をすり抜けて見破れるのか?

伏線がいたるところにあり、読み進んでいくうちに上質

のミステリに触れているような気がしてくる。小説としても

おもしろいですよ。


阿佐田 哲也
牌の魔術師

というわけならば日本の本物のギャンブラーにも登場

してもらわねばという事で阿佐田 哲也の麻雀小説も

一緒に読む、何度彼の作品を読んだか思い出せないくらい

読んでいるが、その中でもこの作品は自らがモデルの

坊や哲を初めとしてすさまじい雀師のオンパレード、

死にそうなのにヒロポンを打ち続けて麻雀も打ち続ける奴、

メクラの雀師、などなど数え切れない怪しくも悲しい、壮絶

な男たち。l980年から何度か再販されてますが、装いも

新たにまた読めるのはとても嬉しい。

 昨日等々力アリーナのそばに行ったら

桃のはなが綺麗に咲いてた。


桃の花といえば作年山梨県笛吹き市の

桃祭りに友人たちと行き、桜と桃の下で

酒を酌み交わした事を思い出した。

今年も行かなくちゃ。


笛吹市桃の花祭り

http://www.harvesthome.net/misaka3.htm


そんなわけで、昨夜読んだ本。


津本 陽
国定忠治

昔から「雁が鳴いて・・・可愛い子分のてめえたちとも

別れ別れのなる門出だ。」で有名な国定忠治新国劇や

映画でもおなじみの忠治は近隣の村人から慕われて

いたのか?、関八州との関わりは・・・子母沢 寛や

檀 一雄を初めとして色んな作家がこの題材を取り上げて

いるが津本 陽の切り口は・・・・


梁 石日
カオス

血と骨、タクシー狂想曲、月はどっちに・・・などでおなじみの

民族、差別などを題材としている作者が新宿、歌舞伎町を舞台に

繰り広げるすさまじいばかりの話。もう少し掘り下げてもと

いうきがしないでもなかったが、ただのハードボイルドでは

無いところがまたいいのかもしれない。

ノーラ ロバーツ, Nora Roberts, 清水 寛子
新緑の風に誘われて―魔女の島トリロジー〈1〉
ノーラ ロバーツ, Nora Roberts, 竹生 淑子
真珠は月の涙―妖精の丘トリロジー〈2〉
ノーラ・ロバーツ
情熱の炎に包まれて 魔女の島トリロジー〈3〉扶桑社ロマンス

とにかく気楽に読める作者の新シリーズ

魔女伝説の島スリー・シスターズ島を題材とした3部作

それぞれの恋をえがいてそれが織り成す恋模様。

山中 公男
風神送り―四谷崖下騒動記

ちょっと変わった江戸人情話願人坊主の円治はひょんな

ことから人助けの為に奇妙な商売を始める。

中岡 潤一郎
乱刃―書下ろし長編時代小説

江戸消失を防ぐために源四郎が剣を振るう。

果たして我流剣法は・・・・・


ジュール ヴェルヌ, Jules Verne, 大友 徳明
神秘の島〈第1部〉
神秘の島〈第2部〉 神秘の島〈第3部〉
ジュール ヴェルヌ, Jules Verne, 大友 徳明
ジュール ヴェルヌ, Jules Verne, 大友 徳明

本の面白さを教えてくれたのがベルヌでした。

小学校3年の夏の大怪我で動けないときに

初めて本らしい本に出会い、それが海底2万マイル

だった。それからベルヌの本は全て読みつくしたのだが

何度でも余返したくなる作家である。

これは南北戦争の終末頃、南軍の捕虜になっていた

男たちが嵐にまぎれて気球で脱出して無人島にたどり着き

何も無いところから、科学、建築、観測、船、などの知識を

酷使して鉄から火薬にいたるまで生み出し、様々な

困難を乗り切る話ですがその中のリーダーのサイラス・スミス

の知識に驚き、そんな辞書がないかと探しまくったものでした。

そしてたどりつたのがドゥーデン社の百科事典でした。

凄い本でした。医学、宇宙、機械、化学、人体、動物・・・・

ありとあらゆる事が載ってました。

そんなわけで知るということを教えてくれた本でもあります。


鹿 威しの 夢―口入屋用心棒 鈴木 英治
口入屋用心棒シリーズ第三弾
出奔した妻をようやく探し当て其の訳を聞くが・・・
謎は深まるばかり・・・作者のほかの作品よりも
ゆったりしておりミステリの要素が強く藩を二分
する秘密も出てきていよいよ面白くなってきた。


隅田川御用帳 雪見船  藤原 緋沙子

縁切り宿橘屋のお登勢と塙十四郎のシリーズも

とうとう十一作目にもなった。どの時代も男と女の

深い絆は変わらないのかもしれない。人情裁きを

描くしっとりとした女流作家らしい筆使いが素敵な

読後感を与えてくれるシりーずです。


下妻物語・完―ヤンキーちゃんとロリータちゃんと殺人事件
嶽本 野ばら

前作の続編で桃子とイチゴが大親友になり、

代官山まで茨城の下妻から乗った高速バスで

殺人事件に巻き込まれる。とにかく奇想天外

可笑しい・・・・乗り物に乗ってるときは読まない

で下さい。

ジェイムズ・カルロス・ブレイク, 加賀山 卓朗
無頼の掟

これは面白い、そして凄い作品だった。

最初の銀行強盗の手伝いから捕まって沼地にある

アンゴラ刑務所に30年の刑で送られパピヨンどころ

ではない執拗な拷問から脱獄してからの西部での

ソニーのアウトロー人生がスピーディに描かれている。

スクリーンがよみがえるかのような小説だった。



ポール スチュワート, Paul Stewart, Chris Ridell, 唐沢 則幸, クリス リデル
崖の国物語〈6〉ヴォックスの逆襲

ようやく出た第6巻、ルークは崖の国の陰謀に巻き込まれ

大いなる嵐が近づいてる今、とらえられ奴隷にされる、

ようやく浮遊石の秘密も明かされるのか?

相変わらず素敵な挿絵とワクワクする展開・・・・・・

早く続きが読みたい。




渡辺 球
俺たちの宝島

思わず題名で手にとってしまったが裏切られなかった。

少年物はあまりはずれが無いのだが設定が面白く

引きずり込まれる、ゴミの島は果たして楽園なのか?

けっして荒唐無稽といえないところが、怖さも感じる。

アジアのよその国では十分ありそうである。

学校で子供に読ませたいくらいだ。


マイヤ ウィリアムズ, Maiya Williams, 遠藤 由香里
オワタンノーク・ホテル

タイムトラベル物でもこれは映像的で面白い表紙の

美しさに惹かれて読み始めたのだが、決して期待を

裏切らない。ローワンと双子が田舎で廃墟のホテル

の遭遇した時に突然フランス革命のさなかに現れる。

さて妹のニーナはどこに・・・・・

設定は目新しくありませんが面白い!!!!


沢木 冬吾
天国の扉 ノッキング・オン・ヘヴンズ・ドア

単なるミステリというよりも人間愛を描いている力作。

妹綾の死はなんだったのか?捕まった犯人は・・・

判決は・・・・

愛とは・・・・考えさせられる話です。

辻 仁成
代筆屋

誰もが伝えたいことを伝えられるわけではない、

強く、切ない思いを筆に託して伝えてもらう、そんな

依頼が代筆屋・・・・・

思いのたけの人生模様

はたして受け取った者は心動かされるのか・・・・?


山本 幸久
凸凹デイズ

現在と過去(10年前)を交互に描き主人公とその先輩を

夢とか希望とか青春とか恥ずかしげも無く軽いタッチで

楽しくそしてちょっぴりせつなくなったり、ほろりとされてくれる

素敵な話です。きっとこれを読むとこの作家のほかの作品も

読みたくなるはずです。







金曜から北海道に行ってきた、珍しくまったく揺れも無く

新千歳空港に着く話の種に大歩危小歩危をとうり崖の

石柱や滝を楽しむ。

やはり風景が雄大だ。一日目は旭山動物園

いきその後層雲峡氷瀑まつりに行く。

その日は層雲峡泊まり。ホテルはお風呂も湯量

たっぷりで一人広い和室でのんびりできた。

氷爆祭り         -40度体験

二日日目は網走まで行きノロッコ電車に乗る。

ウトロ泊まり

そして待望の流氷・・・オーロラ号、そして流氷。

流氷のうえのオオワシとアザラシ・・・・



たくさん見た動物としてはキタキツネとエゾシカ・・・

白鳥と丹頂

もうあちこちで見飽きるぐらい見た。

去年11月に行ったときは道東には来なかったが

ホテルの庭でキタキツネにあい喜んでいたが、こ

んなにたくさん見るとなんでもなくなってしいます。

そしてオーロラショー・・・それなりに面白かった。

そして翌朝の朝早く流氷の下にドライスーツ海に入り

クリオネに出会う・・・・本当に小さいが不思議な貝だ。

ぐるっと回って帯広空港から一路帰宅、のんびりゆったり

雄大な景色を満喫できた。

日本はやはりまだまだ数え切れないくらい面白いところが

たくさんある。北海道には数得きれないくらい何度も

来ているが真冬の知床や原生花園、そして凍結した摩周湖

阿寒湖などは初めてだったのでそれなりに面白かった。

江戸の老人力

細谷 正充編


したたかでしなやかな江戸の老人、あるときは闇の

元締め、年老いて尚盛んな恋、山本周五郎、池波正太郎

山手樹一郎等の大家の12の短編を読みきりでまとめたもの。

旅の連れずれなどにはもってこいの一冊。


目次

夢の茶屋(池波正太郎)
石臼の目切(海野弘)
あとの桜(沢田ふじ子)
月と老人(白石一郎)
じじばばの記(杉本苑子)
妖尼(新田次郎)
泥棒が笑った(平岩弓枝)
ボロ家老は五十五歳(穂積驚)
五十八歳の童女(村上元三)
剣菓(森村誠一)
後家の春(山手樹一郎)
いさましい話(山本周五郎)


闇を斬る シリーズは如何でしょう。


最近の文庫時代物の書き下ろしは大変面白く

中でも佐伯泰英のような数多くのシリーズを

出している作家もいるがあとに続くといっても

過言ではないような作家である。


荒崎 一海の作品はまだ三作ながら
これから大いに期待が持てそうです。

闇を斬る―直心影流龍尾の舞い

直心影流道場の師範代、鷹森真九郎は町で

襲撃されていた大店の主人宗右衛門を救い、

その縁で用心棒を引き受ける、襲いかかる

襲撃者達、闘いの部分も丁寧に描かれていて

迫力満点、謎の分もありこれからどうなるので

あろうと思わせる。


刺客変幻―闇を斬る



武士としての誇りも持ちつつ妻雪江との

生活もしっかりと描かれている。

謎の紙片を所持していた隠密同心が殺害され、

したいが薩摩屋敷近くで見つかる。

果たして誰の仕業なのか?

脱藩した国許の宿敵。鮫島兵庫の仕業なのか、

闘い部分が益々面白い。



神跳梁―闇を斬る



シリーズも3作目になりいよいよ佳境に入ってきて
闇の暗殺集団が公然と表舞台に出てくる、
襲われた座等の金貸しの家のそれぞれかかれた
張り紙は何をあらわせているのか、ようやく
闇の集団が表舞台に出てくる、同心桜井琢馬に手を貸す
真九郎の前に姿をあらわす刺客たち、
さて第四部では素晴らしき大団円となるのだろうか。

まちどうしい!!

筒井 康隆
銀齢の果て


『銀齢の果て』
  [発行]
  2006年1月20日
  新潮社 税込価格 1,575円

とにかく読んでください。


銀嶺の果て」  1947年 に黒澤 明の脚本で三船敏郎の

デビュー作となった映画と同読みで 銀齢とは筒井氏の造語

山頂の冠雪にたとえたそうです。人口増加と老人の長生き

の対策として政府は国策としてモデル地区を選び選厚生労働省の通達としてシルバーバトル指令を発動する。

70以上の年寄りがお互いに一ヶ月殺し合いたった一人だけ

生き残れる。もしも複数生きていたら処刑。

という話ですが氏の作品好きは絶対読むべきです。

思いっきりあちこちにパロディが満載、映画好きには


たまらないかもしれない。

良識とか常識とかも一歩ちがうとどれほどナンセンスか

残酷かそして非情かをあますとこなく描いてる。

氏は以前てんかんという言葉を使って差別用語だと


叩かれ絶筆宣言をした反骨の士であるが、

最近のエコロジーブームとやらで有害物質などで

各企業も右往左往しているのも逆手にとって

一番の有害な存在は人間そのものだと

いいたいのかもしれない。

クリスティのそして誰もいなくなったではないが

そうなれば地球には優しい世界が

訪ずれるのでしょう。と云いたいのかも・・・・